FDICの保証

FDICとは?

Federal Deposit Insurance Corporation (FDIC)とは法律に基づき米国政府が運営する機関で、一般の銀行預金を銀行の破綻から保護する役割を担っています。銀行が破綻しても、一定の金額までは預金が保証され、預金者がお金を失うことがないようにしています。FDICは米国政府が完全に後ろ盾となっており*1、保証されている金額までは安全と言えます。

保証範囲

対象となる預金の種類

FDICの保証があるのは次のような預金口座です。
  • チェッキング口座(当座預金)
  • セービング口座(普通預金)
  • マネーマーケット口座
  • 定期預金(Certificates of Deposit = CD)
  • 発行済みのキャッシャーズチェック(銀行小切手)
上記のうち、マネーマーケット口座(Money Market Accounts)はマネーマーケットファンド(Money Market Fund)とは違うことに注意してください。ファンドのほうはFDICの保証はありませんが、銀行で開くことのできるマネーマーケット口座には保証があります。

保証金額

保証金額の上限は$250,000です。 2008年以前は$100,000までだった保証上限は、金融危機の対応として時限立法により、保証となる金額が$100,000から$250,000まで引き上げられました。当初、2013年で上限が元の$100,000に戻る予定でしたが、2010年に出来た法律で$250,000の上限は恒久的なものになりました。対象となるのは元本と利息を含めた合計金額になります。 保証金額は1銀行当たりで、さらに1つの銀行の中でも1つの口座名義につき適用されます。名義を変えれば1つの銀行でも$250,000を越えた保証を受けることができます。区別されるのは次のような名義です。
  • 個人名義
  • 共同名義(Joint Account)
  • リタイアメント口座
  • トラスト(信託)
  • ビジネス口座(会社や組織など)
それぞれ$250,000まで保証されますが、共同名義の場合は各人それぞれに$250,000の保証が適用されるので、夫婦で共同名義口座を開いた場合、合計で$500,000まで保証されることになります。 なお、保証金額には元本、および銀行が破綻した当日までの利息が含まれます。

銀行が破綻するとどうなるか?

保証金額以内の場合

銀行が破綻した場合、FDICが取る行動はかなり早く、通常であれば2営業日以内に別の銀行に預金が引き継がれ、保証範囲内の預金はすぐに使えるようになります。万が一、破綻した銀行の引き受け先が見つからなかった場合は小切手が送られてくることになります。

保証金額を越えた場合

保証金額を超えた場合、その分が全て失われることはありません。破たん処理の過程で清算が進むと、回収できたお金に応じて預金者に支払われます。例えば破綻後6ヶ月目に保証金額を越える部分の50%が返金され、1年後にさらに20%が返金される、ということが有り得ます。返金は100%にはならず、多くの場合、7~8割程度になります。

注意点

FDICの保証は加盟している銀行にしか適用されません。もっとも加盟していない銀行を探すほうが難しいので、実質的にはどの銀行も加盟していると考えてもほとんど問題はありません。聞いたことがない銀行、オンラインバンクなどで念のために確認したい場合は、FDICのウェブサイトで確認することができます。
*1:「Backed by full faith of the United States goverment」という表現が使われます。