ブログ

FAFSA(2) 親の所得・資産の定義とEFC計算方法

FAFSAの親の所得・資産の定義は特殊・複雑なので、大まかにさわりだけ説明します。

厳密にやりたいなら、下記の政府サイトで各御家庭のFAFSA EFCを予測することもできますよ。

https://fafsa.ed.gov/FAFSA/app/f4cForm
(開けない時はブラウザーを変えてみてください。IEが無難かも)

計算方法の説明はここから。

高校生の子供がこれから大学に進学する場合、親がFAFSAを記入するのは一般に子供の高校のシニアイヤーの1~2月。記入する所得はその時終わったばかりのカレンダーイヤーのもの。つまり、子供が高校のジュニアに なってから迎えた新年がこの所得ベースイヤー(BY)の始まり。

記入時には前年のタックスリターンをいつもより早めに計算する必要があります。(1)で言及したFAFSA EFC ワークシートをプリントアウトしておくと分かりやすいと思います。もっと細かいことは(1)にリンクしたFAFSA インストラクションを読んで下さい。

Dependentの子供が高校から大学に進学するケースを設定。説明・計算を簡単にするため子供の資産・収入は無いものと仮定。子供の両親も離婚していないと仮定。

ごくごくおおざっぱに言うと、親の年収は

AGI(Adjusted Gross Income:1040の1ページ目の底にある数字)
+職場ペンションプランへのその年の拠出額(所得控除を受けた分)
+401K,IRA、SEP、SIMPLE, Keoghなどのリタイアメントプランへのその年の拠出額(所得控除を受けた分)
+受け取ったチャイルドサポートの額
+非課税の利息(Muni BondやSaving Bond等 1040 Line 8b)
+IRAやRothからの引き出し額の非課税分(1040でLine 15aから15bを引いた額、Rolloverは除く)
+ペンションの配当の非課税分(1040でLine 16aから16bを引いた額)
ー連邦所得税(実際に払った額)
ー州税・Social SecurityとMedicare Tax(ワークシートに表A2とA7に従い%で概算)
ーIncome Protection Allowance(ワークシートの表A3参照)
ーEmployment Expense Allowance(ワークシートの説明参照)

といった感じで計算されます。

親の資産は

銀行預金(Cash, Checking, Saving, Money Market, CD等)
+投資口座の残高(529、Coverdell Saving Accountを含む、証券を担保にした借金を引いたネット額)
+自宅以外の所有不動産のEquity
+ビジネスや農園のNetwoth(業務借金を差し引いた額をワークシート表A4で調整したもの)
ーEducation Savings & Asset Protection Allowance(ワークシートの表A5参照)

といった感じで計算。

Education Savings & Asset Protectionは親の年齢で変わり、50歳なら約5万ドル前後。

所得も資産ももっと色々細かい定義があるんですが、当てはまる家庭は少なそうなのでざっくりスキップしています。詳しくはFAFSAワークシートとインストラクションへ。

<FAFSAに申告しなくてよい資産・借金>

リタイアメント口座一般の残高(401K,IRA,Roth、SEP, SIMPL、Keogh)
Primary Residentの(住んでいる)家のローンとEquity
クレジットカードを含む消費者ローン一般
車・家具等所持品の価値やそのローン
生命保険やAnnuityの資産価値

(私立大学は、持ち家の有無、住んでいる家のEquity、Retirement口座等の情報を考慮することもあるのでそれも注意。ここに書いたのはFederal Methodologyと呼ばれるもので、私立大はInstitutional Methodologyというまた別のEFCの計算方法使うことが多いです。また、個々の私立大はそれぞれ別に審査方法・審査基準があり、それは大学のFinancial Aid OfficeのHPで大まかに説明されているはず。)

上記の通りに計算した親の資産・所得を、以下の式に入れてAAI(Adjusted Available Income)を計算。

Adjusted Available Income(AAI)=親の所得 + (親の資産X0.12)

このAAIをワークシートの表A6に当てはめるとEFCを計算できます。このEFCが(1)の表に出ている数字なのです。

表A6からも分かるように親の所得は限界率最高47%までEFCに加算されます。一方、親の資産は最高その5.64%(=0.12X0.47)がEFCに加算されます。資産より所得の影響の方が断然強い。

(親の年収が50K以下の場合、一定条件を満たせば親の資産はAAIの計算には入らないことがある。また、親の年収が31K以下で一定条件を満たせばEFCが自動的に0になることもある。詳しい説明はワークシートへ。)

このFAFSA申告は面倒ですが子供が最終学年になるまで毎年することになります。

FAFSAは書類郵送もくしはオンラインで申請できます。申請時点では1040などの証拠書類は出さないのですが、かなり高確率(30%?)で書類確認や監査が行われるようです。

コメントを追加