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無料でE-Fileを使って申告が可能に

Nobu

IRSによると、今年は誰でも無料でE-Fileができるようになるそうです。関連記事がいくつもあります。

E-File and Other Electronic Options for 2009
For brave souls who do their own taxes, IRS offers free electronic filing
If you don't qualify for IRS' Free File, you can still file for free

キーポイントは次の2点です。

  • 修正年収(Adjusted Gross Income)が$56,000以下の人はFree File Alliance LLCを通して無料でソフトを使って連邦の確定申告ができる。
  • ソフトを提供する会社の州税の申告は有料なので、そこから収入を得ることを目的にしています。また、一度、無料でソフトを使い始めると同じソフトをずっと使う傾向があるので、将来、無料で利用できなくなったり、内容が複雑になって有料のソフトを使ってくれることを狙っています。

  • AGIが$56,000を超える人でも、無料でE-Fileができる。ただし、質問形式のソフトは使えず、紙のフォームと同じ情報を自分で入力する必要がある。
  • ソフトが使えなくてもフォームと同じ情報を入力すればE-Fileできるようになったのは進歩といえます。自分でフォームに記入できる人は申告書を郵送する必要がなくなり、郵送料や手間が省けます。また、還付も早く処理されるでしょう。

IRSは納税者にはできるだけ簡単に確定申告ができる方法を提供したいのではないかと思います。面倒なよりも簡単なほうが正直に申告する確率が増えますし、収税率もアップするからです。

IRSのジレンマは無料で簡単に申告できる方法を提供してしまうと、税理士やソフト会社が儲からなくなってしまうことでしょう。確定申告ビジネスは一大産業ですから、その産業がある程度は潤わなくてはなりません。IRSの職員は、一定期間働いた後は試験なしでEnrolled Agent(EA、税理士)になることができます。それに対して一般の人がEAになるには試験が必要です。つまり、税理士を含む確定申告ビジネスはIRSの職員の受け皿となっているのかもしれません。

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