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やっと済ませた2008年確定申告

私も今週末にTax Return(確定申告)を済ませることができました。今回もWindows版のTurboTaxを使いました。全体的な感想はF Friesさんと同様、Federalはそれなりで、e-File込みなので良いと思います。州の申告は相変わらず欠点が多く、細心の注意が必要です。また、細かいところで非常に間違いやすいところが多く、すべてを入力した後にIRSのフォームを表示して間違いが無いか全部を確認する必要があると感じました。TurboTaxは申告が非常に簡単な人には良いですが、少し複雑になると誤解しやすい部分が目に付きます。

自分が使って気が付いた点を書いておきます。少しでもこれから申告する人の参考になれば幸いです。

Federal (連邦)

Schedule D

2008年に損失が出ているMutual Fundを売りました。1099-Bでは当然、1回の取引になっています。これをインポートしたところ、売却額の全額が自動的にShort-Term Gainとして計算されてしまいました。原価=$0として扱われたのです。TruboTaxは入力するとすぐに税額を計算し、RefundになるかTax Due(支払い)になるか計算してくれます。売却額が全額利益として扱われた結果、入力した瞬間にTax Dueが大幅に昇してとてもビックリしました。「Investment Sales Summary」のページまで進み、そこで原価を正しく入力しなおす必要がありました。
また、Long-termとShort-termのGain/Lossを入力するためには1099-Bでは1つの項目として記録されている売却を、2つに分けて入力する必要があります。これはIRSに提出される1099-Bを見ているだけでは分からず、ファンド会社が送付してくる原価(Cost Basis)を計算した書類を見て入力する必要があります。Cost Basisおよびそれに対する売却額が短期と長期に分かれているので、それを手入力します。これはSchedule Dの仕組みを知らないとできないことなので、TurboTaxの限界を感じました。

質問の回答

全般的に言えることですが、Yes/No形式の質問はどちらかがあらかじめハイライトされています。大抵はハイライトされているほうを選択すれば良いのですが、自分の思った答と違うと不安になります。

アップデート

アップデートが頻繁にあり、細かい問題点が修正されている。これは良いことでありますが、ちょうどその問題点に当たった人はe-Fileができなかったり、税額が違ってしまったりします。また、アップデートの番号の付け方が「Release 2008.xx」となっていて、例えば執筆時点で最新のものは「2008.12」です。これは2008年12月と言う意味ではなく、2008年度版TurboTaxの第12版目の修正、と言う意味のようです。紛らわしいですね。

州の確定申告

州のTax Returnの機能は全米50州をカバーしなければならないので、かなり弱い部分があります。

国債などからの配当

国債などGoverment Obligationからの配当は州およびLocal (市など)のレベルでは非課税になります。ところが、この部分は通常の質問では聞いてくれず、自分でフォームを開いて入力する必要があります。マサチューセッツの場合は利息および配当収入からその分を除外する(Exclude)形式を取っていて、このルールを知らないとその分だけ余計に税金を払うことになります。保有しているのが国債そのものであれば気がつきやすいですが、Mutual Fundの一部が国債などで運用されている場合、その割合に応じて金額を自分で計算し、フォームにて入力します。

印刷して郵送する場合

州の申告の方法がe-Fileの画面で選択肢が「今すぐe-Fileする」と「後でする」の2つしかありません。州のe-Fileは別料金で$19.95は高すぎるので郵送することにしたのですが、せめて「郵送する」という選択肢を作って欲しかったです。「後でする」を選択して印刷することと同じですが、知らない人は混乱してしまうでしょう。

銀行振り込み

州のフォームにDirect Deposit(銀行振り込み)の番号を印刷してくれません。連邦側では既に口座番号を入力しているので、それを自動的にコピーしてくれるはずなのですが、この機能がどうもうまく動いていないようです。これも仕方なくフォームをTurboTax上で開き、手入力することになりました。

電話番号

州の申告で疑問点があった場合、直接納税者に質問ができるように電話番号を印刷するオプションがあるのですが、これをYesにしても実際には印刷されません。フォームで手入力しようと思っても該当する項目が見当たらないので、これは諦めました。

Carryover

連邦と州で投資の売却損の扱いが違います。連邦では$3,000まで損失を当年の所得と相殺することができます。これがマサチューセッツの場合、$2,000までとなっており、私の場合は損失がそれ以上だったので翌年以降に繰越(Carryover)になりました。この計算自体は州のルールですから構わないのですが、問題点はそれを教えてくれないことです。すべてのフォームを注意深く見ないとCarryoverが発生していることは分かりません。また、来年に確定申告をするときはこのCarryoverを入力しないと損をしてしまいます。来年もTurboTaxを使えば自動的にインポートしてくれるのかもしれませんが、こういう重要なことで忘れがちなことははっきりと表示してくれたら良いのに、と思いました。

全体の感想

同じ条件で比べていないので何ともいえませんが、年々、使い勝手は良くなってきたように見えます。項目を収入、控除、申告に大きく分けてそれぞれの項目にすぐにたどり着けるようにしたり、質問を簡素化して不要な質問に答えなくてすむようにするなど工夫が見られます。
反面、税金の仕組みやフォームを良く知らないと正しく答えられなかったり、正しい方法で控除を受けることができない場面があります。これはTurboTaxの問題もあるかもしれませんが、税法が複雑すぎるのも理由のひとつでしょう。税理士であっても細かいところまで質問してくれなかったり、こちらから書類を出し忘れたりした場合は同じことがありえます。

TurboTaxは、申告内容がとてもシンプルであるか、あるいは自分でフォームを見て理解できる人が使うと効果が高いといえます。逆にフォームを自分で読んで理解するのが難しい場合はプロに任せたほうが良いかもしれません。

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