TurboTax 2010 - Premier の方が良い場合

毎年、決め打ちでTurboTaxはDeluxeエディションを買っていました（Deluxeエディションの価格を比較して購入したときの記事はこちら)。しかし、今年は失敗したかもしれません。私がやろうとしていることはPremierエディションのほうが簡単に出来るようです。

Amazonにエディションの比較が載っているのですが、それによるとDeluxeとPremierの違いはProvides guidance for InvestmentsとUncovers deductions for rental propertyしかありません。そんなものは要らないとDeluxeをいつも買っていたのですが、今年は表には載っていない違いで苦労しそうです。

私の勤めている会社はボーナスをRSU（Restricted Stock Unit)という形で支給します。ストックオプションに近いもので、支給日に株がもらえます。しかし税法上の扱いはまったく異なり、次のような形になります。

• まずボーナスの支給額が決まる（ドル単位）
• ボーナスを(税法上は)支給した扱いにするが、社員は一切現金を受け取れない
• その支給額で無理やり自社株を買わされる（私は買いたくないのに)
• 所得税、Social Security、Medicareなどを払うために、買った自社株のうち、一部を無理やり売却される
• 残った株が自分のものとなる

この時点で「何だ、これは？」と思う方も多いと思います。自社株を無理やり買わせておいて税金のために即日、売り払うとはまったく訳が分かりません。私は自分が勤める会社の株は持たない主義なので、株が自分の口座で売却可能になるとすぐに売ります。株の支給日からは２、3日経っているので株価は変動し、そのために短期（Short-Term)の売却益もしくは損が発生します。

このRSUの支給でボーナスの支給、自社株の購入と即日売却（税金のため）、後日残った株の売却と、いくつもの処理が発生します。これらの処理を確定申告に記載するには、いちいちどの処理がW-2に載っていて、どの処理が1099-Bに記載されているものなのか、実際の現金のやり取りと、税法上の扱いはどこが違うのかを把握しなければなりません。RSUの処理はこのように面倒なので、当然、TurboTaxで出来るだろうと思っていました。

調べてみるとTurboTaxでRSUの処理は出来るのですが、何とそれはPremierエディションのみのようです。Deluxeであっても、おそらく自分でボーナス扱いの部分と(無理やり買わされた)株売買の部分に分ければ良いのでしょうが、ソフトを使う理由は面倒なことをやってもらうためですから、がっくりです。Deluxeを購入した後にアップグレードも出来るようですが、それには$89.99掛かります。それならTurboTax Premier Federal + e-File + State 2010を最初から買いなおしたほうが安いです。
[追記] Premierへのアップグレードは$89.99ではなく$30でした。何かの見間違いか、もしかしたらソフトのアップデート（アップグレードではなく、フォームの修正などのダウンロード）をしたら変わったのかも知れません。アップグレードするか悩みどころです。。。

ここまでRSUについて調べてしまったので、今からPremierを買い換えるのも悔しく、今年はDeluxeのまま、やってみようと思っています。