ブログ

2015年からIRAのRolloverが一人当たり一年に1回に制限

何らかの理由である金融機関のIRAを別の金融機関のIRAに移す場合、資金移動を正しく行うことで課税対象の引き出しとはみなされずに済みます。資金移動を行うには2つの方法があり、ひとつは金融機関から直接、新たなIRAの金融機関へ送る方法です。これをTrustee-to-trustee Transferと呼びます。

もう1つはRolloverで、今ある金融機関から小切手を郵送してもらい、それを別の金融機関へ送って入金する方法です。この方法にはルールが決められていて、60日以内に資金移動が終了すること、最初の金融機関から引き出したお金の全額を新しいIRAに入金する必要があります。そうしなかった場合、一部、または全額がその年の所得税として課税されます(59歳半より以前の場合はペナルティも)。

Rolloverは今までIRA口座1つ当たり、1年に一回できました。複数のIRA口座があればその分だけRolloverが出来ました。ところが2015年からこの回数が制限されることになり、12ヶ月間の間に一人に付き1回までという制限になります。

http://www.irs.gov/Retirement-Plans/IRA-One-Rollover-Per-Year-Rule IRA One-Rollover-Per-Year Rule

今まで用語を区別してなかったのですが、すべての資金移動がRolloverではなく、一旦引き出す方法だけがRolloverと呼ばれ、Trustee-to-trusteeは「Transfer」のようです。今回の制限はRolloverだけということで、多くの人には影響がないと思います。普通は金融機関から直接送ってもらったほうが安全で確実だからです。

どうしても一時的に資金が必要なときの裏ワザとして、小切手を送ってもらう方法がありました。60日以内に同じ金額でIRAを開けばRollover扱いになるので、IRAの資金を課税されることなく、長短期ローンの代わりに使えたのです。これが一年に1回だけになるのですが、それで困る人はそもそも家計に問題があるか、妙な投資方法をしていたと言えます。

と思ったのですが、Kiplingerによるとリタイアした人たちの中には普通にそのようにする人もいるようです。

http://www.kiplinger.com/article/retirement/T032-C000-S004-avoid-rollove...

この記事によると定期預金(CD)が満期になるたびに一旦小切手を受け取り、それを別の金融機関へ入れる、ということを繰り返す人がいるようです。いくつもCDを分散して(Laddering)、満期のたびに有利なところを探すのは賢い選択と言えますが、今回の制限のために少しやりにくくなりますね。この手法を使っている人はお気をつけ下さい。

コメントを追加