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家の探し方いろいろ

家の探し方は、不動産屋(Realtor, Real Estate Agent)を尋ねるだけではありません。さまざまな方法があり、それぞれ特徴があります。実際に探し始める前に、それぞれの方法の特徴を知っておくと、選択の幅が広がります。

不動産屋

不動産屋を使う方法は2つあります。1つは家探しを任せてしまう方法です。「Newton地区で3Bed rooms、予算は$xxxくらい」などと条件を言って、それに合う物件を探してもらう方法です。この方法は住みたい場所が決まっていて、不動産屋が物件を見つけてくるまでゆっくり待っていられる人には有効でしょう。自分で探し回る必要もなく、楽をしたい人向けです。 もうひとつの方法は、目当ての物件が見つかって、連絡先になっている不動産屋に連絡する、というものです。この場合、既に買いたい物件を見つけて連絡してる訳ですから、不動産屋の役割は売買の流れをスムースにする、という役割でしかありません。目当ての物件が既に売れてたり、条件に合わなかった場合、その不動産屋は「同じような物件でこれならどうか」などと勧めてくる場合があります。もし、家探しは他の方法で自分でやる、と決めていたら、紹介された物件は参考程度にとどめ、自分で決めた家探しの方法を貫きましょう。もしその物件が気に入ったら、また連絡すれば良いだけです。

MLS

Multiple Listing Service (MLS)とは、不動産屋が使う物件情報データベースです。アメリカでは不動産屋を通して売買される物件のほとんどがこのデータベースに登録されています。また、ほとんど全ての不動産屋がMLSを使っています。つまり、どこの不動産屋に行っても同じ情報が得られる、ということになります。このMLSに載っていれば、他の不動産屋が売りに出している物件でも買うことができます。 以前は不動産屋が持っている専用端末でしか見れなかったようですが、今ではインターネットで同じデータベースから情報が得られます。この為、不動産屋で「家を探してください」と頼んだときと同じ物件を自分で探す事もできます。

インターネット

上記の通り、物件を紹介しているWebサイト(例えばRealtor.com)はMLSから情報を取ってきていますから、不動産屋とほとんど同じ情報が得られます。地域や価格帯、ベッドルームの数などの条件を入力して簡単に「どんな物件が今、市場にあるか」を調べる事ができます。家探しを始める準備段階では、購入を考えいている地域の大体の価格帯を調べるために使うと良いでしょう。また、月に数回、同じ物件がまだリストされているか調べて、その地域での売れ行きを掴む事もできます。大体、何日くらいで家が売れていくか、というのは交渉の時に重要な情報になってきます。

新聞広告

アメリカでは日曜版に不動産を含むClassified Adが出ます。ここに載っている物件は実はほとんどが不動産屋が出しているものです。そのため、載っている物件はほとんどが上記MLSで検索可能なものです。つまり、わざわざ新聞広告の小さい字を舐めるようにみて物件を探す必要はない、ということです。ただし、MLSに載らない物件、例えば持ち主が不動産エージェントを通さずに売る場合(For Sale By Owner = FSBO)、こういった新聞広告に出ることもありますから、そういった物件を狙う場合には新聞広告もいいかもしれません。ただ、最近の不動産投資ブームでこういった、不動産屋を通さない売買は多くの人が「狙って」いますから、日曜の朝一番で電話する、といった努力が必要になります。

For Sale By Owner

自分で不動産屋を仲介せずに家を売ろうという人もいます。家の前に「For Sale By Owner」と看板を出していたり、新聞広告などで「FSBO」と書いてあったりします。自分で売る理由は主に不動産屋の手数料を払わないで済むようにするためです。不動産屋は売値の6%を売り手からもらう事で収入を得ています。これを節約しようというのです。手順は不動産屋を通してもほとんど同じですが、自分で全部手配しなければいけません(そもそも、何を手配するのか知らないといけない)。何をしなければいけないか知っていれば、不動産屋を通さなくても、買い手さえいれば弁護士やエスクローを雇って売買を成立させる事はできます。 問題は、そういった手続きを全て自分で委託しなければならないので、面倒ですし、どうやってやったらいいのか、分からない事も多いでしょう。FSBOは、面倒でも安く買うためにやってみようという人、不動産の取引の仕組みを勉強していこうとしてる人、投資として考えて「何らかの方法で」物件を安く手に入れようとしてる人には良いと思います。