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Annuity

Annuityとは?

Annuityは日本語では個人年金と呼ばれ、一種の保険商品です。生命保険の逆だと思うと分かりやすいでしょう。生命保険は少しずつ保険料としてお金を払っていき、死亡したときにまとめて(大抵は高額の)保険金が支払われます。Annuityは最初にまとめてお金を払い込み、自分が死亡するまで定期的に少しずつお金をもらうことができるものです。

個人年金という表現は非常に的を得ているもので、国や企業ではなく自分で用意する年金としての機能を良く表しています。

2つの払い込み方法

Annuityは少しずつ年金が支払われますが、その「まとまったお金」を払い込むには2つの方法があります。一度に全額を払い、すぐに定期的な支払いが始まるものはImmediate Annuityと呼ばれます。積み立てをして資金を貯め、ある時点で年金として引き出しを開始する貯蓄型のものはDeferred Annuityと呼ばれます。Immediate Annuityは契約時に一度に払うのでSingle Premium Annuityとも呼ばれます。

利回り

貯蓄型のAnnuityは、資金を貯めている期間は運用方法で固定金利型(Fixed Annuity)と変動型(Variable Annuity)の2種類に分けられます。

Fixed Annuityは決まった利回りで振り込んだお金が運用されます。固定金利型は将来の年金の元本がいくらになるか、計算しやすく分かりやすい運用方法です。

変動型は払い込んだお金がMutual Fundとして運用されます。株や債券などで運用されるので、利回りがどうなるか予想はつきません。その代わり、固定金利型よりも高い利回りになる可能性もあります。

Annuityの受け取り方法

Annuityから年金を受け取り始めることを Annuitize (年金化)と言います。Immediate Annuityの場合、支払った直後から支払いが開始されます。貯蓄型の場合は払い込みを続け、ある時点、例えばリタイアしたときなどを機にAnnuitizeして受け取りを開始します。

受け取りを開始したら加入者本人が亡くなるまで支払いが続くのがStraight Lifeです。Pure Life Annuityとも呼ばれ、一番「年金」として分かりやすいタイプです。

夫婦などの場合は一方の配偶者が亡くなっても、残ったほうの配偶者が死亡するまで年金を受け取りたい場合もあるでしょう。Joint and Survivor Annuityと呼ばれるタイプは、一方の配偶者が亡くなっても年金の支払いが続きます。一方の配偶者が亡くなっても受け取り金額が変わらないもの(Joint and 100% survivor annuity)と、一方の配偶者が亡くなった後は減額されて支払われるもの(例えば75%など)などがあります。

Annuityは加入者が死亡した時点で支払いが終了するので、Annuitize した直後に死亡した場合、払い込んだ金額に対して受給する金額が非常に低くなることになります。それでは余りにも損をするように思えるため、一定期間は加入者が死亡しても支払いが続くようにする(その代わり、受給額は少なくなる)タイプがあり、Life Annuity with a Period Certainまたは単にPeriod Certainなどと呼ばれています。例えば10年間のPeriod Certainであれば、1年目に加入者が死亡しても、残りの期間は遺族が年金を受け取れます。10年を超えた場合、年金の支払いはずっと続きますが、加入者が死亡した時点で支払いは終了となります(Life Annuityと同様)。

その他にも払い込み金額と同じ金額になるまでは受給することが出来るInstallment Refund Annuityなどもあります。

Annuityを買う目的

Annuityは年金と言う名前の通り、死ぬまでお金を受け取れることが一番重要なことです。特にリタイアした後の毎月の収入を確保する生活保障のためのツールとして使うことが有用です。国が運営する社会保障(Socail Security)だけでは十分でないことも多く、それを補う形でImmediate Annuityで毎月、一定収入を確保することなどが考えられます。

貯蓄商品としては無意味

貯蓄型のAnnuityはどうでしょうか?Annuityは保険商品であるにも関わらず、Deferred Annuityは貯蓄、特に変動型は投資としての性質を持っています。貯蓄や投資をしたいのであれば、それぞれ専門の金融商品にお金を使ったほうが良いでしょう。Annuityを貯蓄目的で使おうとすると、余計な手数料がたくさん取られるので、損をしてしまいます。

良いAnnuityと悪いAnniuty

上記のような特徴をまとめると、良いAnnuityはImmediate Annuityだけになります。受け取り方法も純粋に年金としての目的を考えるのであれば、Straight Life(Pure Straight Life)もしくはJoin and Survivorが良いでしょう。

悪いAnnuityは貯蓄型のものです。Fixed であればまだ将来の利回りが予測できるのでましですが、Variableは投資以外の何物でもなく、手数料の高い投資になってしまいます。貯蓄型のAnnuityは特別な状況にない限り、不要と言えます。