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将来日本帰国を予定している場合 traditional vs Roth IRA

いつも参考になる情報をありがとうございます。

現在 夫婦でGC保持しており、配偶者は働いておらず 世帯収入が閾値 ( $193 k in 2019 ) 以下なので、traditional IRA に full deduction で contribute できると理解しています。

10−20年後に退職し日本に帰国する予定でいるのですが、この場合 配偶者は traditional IRA と Roth IRA どちらに contirbute するべきでしょうか?日米租税協定で traditional IRA 、Roth IRA がどのように扱われるのかわからず、この掲示板の過去の議論を見ても決定的な情報を見つけることができませんでした。

W8-Benを提出すれば米国では課税されない、traditional, Roth どちらでも日本で払う税率は同じ(雑所得あつかい?)などの書き込みがあったという曖昧な記憶がありますが、もし本当にそうだとすると traditional IRA にしておいた方が拠出時に米国で税金を払わない分だけ(2重に課税されないので)得でしょうか。あるいは、Roth IRA に拠出しておいて 帰国直前に米国で全額引き出してから日本に送金するべき?

もちろん、将来日米でルールが変更されることも大いにあり得ることだと思いますが、みなさんはどのようにお考えでしょう?日本に帰国を予定している場合に、IRAに限らず、401k などもどうするのが良いのか不明な点が多くでこのまま retirement funds に 最大限拠出していっていいのか今ひとつ不安なままでいます。情報やご意見を教えてていただければありがたいです。

Traditionalにしておいて帰国後に引き出す、またはRothにして引き出してから帰国する、の比較で考えれば、おそらくですがどちらの方法も現状ではできそう、ということになると思います。

それと法律や条約を厳密に解釈して課税されないようにしたつもりでも、対応する人が分かってなければ(別のWEPのスレッドのように)課税されてしまったり、源泉徴収されてしまったりするかも知れません。将来の課税リスクを分散する意味で401kとRothの両方にしています(分散してることになるかどうかわかりませんが)。10年以上先のことであれば、今正解を出すのは無理かと思うので、自分の調べた限りでベストを尽くすしかないかなと思っています。

IRAや401(k)に資産を持ったまま日本に帰国した場合の諸問題については私も以前からいろいろ調べているのですが、制度面で不明な点が多く、現時点の制度に限ってもよくわからないというのが現状です。まして今後制度が変わることもありうるでしょうし、さらにこれらがある程度はっきりしているとしても個々人の具体的な状況によっても「正解」は違ってくるでしょうから、「これがベスト」ということはなかなか言えないと思います。

制度面に関して言うと、関係しそうな点で私が調べたことがあるのは以下のようなものです:

  • 日本帰国(GCは放棄して税法上の居住地は日本のみになる)後に401(k)やIRAから引き出した場合にアメリカで課税されるか
  • 日本帰国後に401(k)やIRAから引き出した場合の引き出し額に日本でどのように課税されるか(あるいはされないのか)
  • 日本帰国後に401(k)やIRAに残した資産から生じるearning(配当など)には日本で課税されるか。されるならどのようにされるのか
  • 401(k)やIRAのアメリカでの優遇措置は日本にも引き継がれるか。とくに、Rothを日本で引き出した場合は日本でも非課税になるか
  • 以上の点について、401(k)とIRAとで扱いは同じか。異なるならどのように違うか

このうち、最初の点については「されない(アメリカでは非課税)」だろうという見込みをそれなりの根拠付きで得ています(401(k)の場合IRAの場合それぞれについて過去の掲示板スレッドでコメントしています)が、残りの点については根拠の怪しい噂以上の情報を得られていません。(なお、アメリカで非課税になることとW-8BENの提出の有無には直接の関係はありません。W-8BENはこのようなケースを含む特定状況下での源泉徴収を回避するためのもので、最終的な納税や申告義務はまた別な話です)。

2番目の点については、401(k)についての「税理士法人」の見解(掲示板でのコメントで引用)がありますが、所詮はネットに落ちている怪しい情報の一つに過ぎず、真偽は定かではありません。ただし、もしここに書かれていることが本当であれば、401(k)を日本で引き出すことは税金上も非常に有利ということになりそうです。

3番目の点については、中間のearningには課税されないという情報もありますし、一般の課税口座と同等に扱われるという説もあります(上記最初のリンク参照)。ただし、後者については、引き出しの場合の上記「税理士法人」の見解とは反するので、より怪しいかもしれません。ただ課税されないとする説の出処もかなり怪しい感じです。

4番目の点については、「引き継がれない」可能性が高いというのが私の見解ですが、IRSや国税庁などの公式資料でこの点に言及したものは持ち合わせておらず、私の知る唯一の根拠はBoglesheadのwikiです。

最後の点については、私はまったく情報を持ち合わせていません。上記最初のリンクでのコメントに書いたように、日米租税条約においては401(k)もIRA(Roth含む)も(租税条約の文脈では)"pension fund"だということになっているので、401(k)についての「税理士法人」見解が正しいなら同じことがIRAにも適用されそうな気もしますが、これは私の完全な素人願望です。

ここでご質問の点に戻ると、

> 10−20年後に退職し日本に帰国する予定でいるのですが、この場合 配偶者は traditional IRA と Roth IRA どちらに contirbute するべきでしょうか?

Nobuさんもお答えになっているように、「10年以上先のことであれば、今正解を出すのは無理かと思うので、自分の調べた限りでベストを尽くすしかない」でしょう。59.5歳まではアメリカにいることが確実だと思えるのであれば、IRAはRothにしておいて引き出してから帰国することにすれば、制度面の不確実さに伴う問題はかなりの程度避けられますが、一方で最善のケースでのdeductible traditional IRAの税制面での恩恵と比べたらおそらく(かなりの)「損」でしょう。どちらを選ぶかは、制度面の不確実さにどの程度まで対処する覚悟があるかとか、それぞれの最善・最悪のケースでの比較でどのあたりを期待してどこからが許容範囲外と思うかとか、現時点での想定より帰国時期が大きくずれる可能性がどのくらいありそうかとか、個人の状況や考え方によって違ってくると思います。

なお、私自身は、将来日本で引退する可能性もそれなりにあると思っていますが、401(k)には可能な限り拠出し、IRAにはtraditionalからのコンバートでRothに毎年満額拠出を続けています(deductible traditional IRAは配偶者含めて条件を満たしていないのではじめから選択肢外)。いつまでアメリカにいるかも現時点ではなんともいえないのですが、おそらく累計で少なくとも20年は超えそうな気がしていますし、そうするととくに401(k)の税優遇枠は制度の不確定さを加味しても無視し難いからです。いざ帰国ということになった場合には制度面の諸問題にも対応する覚悟は一応持っていますし、多少手取り額で不本意なことになるとしても全額没収されるような話でもないので、そのリスクについてはある程度割り切っています。Roth IRAについては帰国する前に引き出しておくことである程度リスクもヘッジできると思っています(私の場合はconvertで拠出しているので「5年ルール」には気をつけないといけないですが)。10年以上先ともなると状況次第で帰国が最善の選択肢でないこともありうるかもしれないですし、結局引退後もアメリカにいることになった場合のことも多少考慮しています。

はっきりしているのは401Kは最大限活用するということだけではないでしょうか。その他は極めて不確実な状況ですのでGCを放棄する際に物事が簡素にされていることが最も大切ではないかと思います。仕事を辞めた時401KをRothにするのかIRAにするのか、を含めていまRothにするのかIRAにするのか。いつ仕事を辞めるのか、GCをいつ放棄するのか、予定が狂うことも考えて、放棄した際にすんなりと帰国できる状態が良いと思います。またRothかIRAにするのかは、GC放棄の時の年齢にもかかわってきます。また、仕事を辞めた後で米国で生活を続けていれば、その所得とそれにかかる税率なども考慮しなければなりませんが、これも予想はしがたいかもしれません。
GCを放棄してForm8854を提出する際、なるべく米国内にお金を残さないように予定しておくと、その後の税金のことに関して問題が発生する確率が低くなります。私はこれが最も重要だと思います。

Nobuさん、jinmeiさん、yoshiさん いつもながら とても参考になります。どうもありがとうございます。

jinmeiさんの書き込みと 特に jinmeiさんの blog の https://www.jinmei.org/blog/2014/01/08/11299 と https://www.jinmei.org/blog/2014/01/08/11314 は、よくまとまった記述を残していいただいて素晴らしいです。

おかげさまで

- 10年以上先だと不確定の要素が多すぎ
- 日米の担当者によって課税の判断が違う可能性も大きい
- 今のままの制度が続くとすると、Roth IRAの場合には GC放棄前に引き出すと日米で2重に税金を取られる可能性が減る。
- ただし 55 1/2 才未満で GC放棄をして引き出す場合には米国で Roth IRA の 課税やpenalty がかかる恐れがある。

ということがわかりました。

いってもしょうがないことですが、WEP、FBAR、Roth IRA 等々 日米で国を移動するとその度に悩まなくてはならないことが増えますね。yoshiさんのおっしゃる物事を簡素化するのは大事という点大いに納得です(いろいろな事情で、なかなかできないのですが、、、)

どうもありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

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