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Warren氏に期待したい

私は、こういうのを書いたことがあった。

2009年12月
ミドルクラスが暮らせない国 

(コピー)
私が、アメリカの生活が何かおかしいと気が付いた2003年頃、たまたまどこかで読んだ雑誌か新聞のブックレビューで衝撃を受けました。

The Two Income Trap: Why Middle-Class Parents are Going Broke
という本です。

最近注目されるようになった、Elizabeth Warren教授の本です。

この先生は、アメリカがいかに高コスト体質になってしまい、収入に伸びシロの無いミドルクラスが危機に陥っているかをずっと警告していました。本が出たとき、すぐに図書館に借りに行きました。(ケチなので買おうとはしない。)

久しぶりに、この人の記事で、本の内容を1ページにまとめてくれているのを見つけたので、ここにリンクします。

America Without a Middle Class

こんな内容です。

今、アメリカ人の5人に1人が失業中かunderemployed。9世帯中1世帯が、クレジットカードのミニマムさえ払えない。住宅ローンの8分の1が、延滞か差し押さえ。アメリカ人の8人に1人が、フードスタンプもらっている。毎月12万世帯が破産。金融危機で、$5 trillionもの年金や投資が消えて、1000万人が家を失いそうになっている。

今までも、金融危機を乗り越えてきたアメリカ庶民だが、今回は厳しい。
例えば60年代は、世帯の中間収入は33%も増えた。しかし、2000年からはたったの1.6%だ。金持ちになったのは、ウォールストリートのエグゼクティブだけ。

インフレ調整後の男性の収入は、70年代からずっと増えていない。
それにもかかわらず、住宅ローン支払いや保険料は倍に増えた。

仕方が無いから、女性も働きに出る。
ところが今度はそうすると、余計に養育費が増える。2台目の自動車が必要になる。収入が増えた分だけ税金も増える。
気が付いてみたら、Two Incomeなのにゆとりゼロ。

食費や衣服、家電なんかは昔より安くなっているけれど、それよりも大学費や医療費に消えてしまい、貯金にまわせない。

それなのに、そんな楽じゃないアメリカ庶民の住宅資産に、銀行は手を伸ばした。
無理な借金させてさんざん消費をあおり、とうとう限界まできたら、さて知らん、と。
ロビイスト送り込んで自分たちはとりあえず助けろと。

超リッチはそのままの一方、もうミドルクラスは、大学出ても希望が無い。ゆとりの退職後の生活なんてもう夢。借金返済と失業におびえている。

こんなのがアメリカなのか?と。


そう。こういう内容を読んで、このままではTwo Income Trapにはまりそうな我が家は、考え方を変えないといけないと思ったんです。
すぐに、夫にも本に目を通してもらいました。
夫も、私と同じように考えました。

2人分の収入を基準に生活しちゃだめだと。Maxで1.5人分くらいにしようと。
私が家庭に入ってもいいじゃないかと。
周りから貧乏くさく思われても、気にしちゃだめだと。
家も無理して買うのはやめようと。
自動車もおんぼろ1台で頑張ろうと。
いざというときに、貯金が無いなんてことが無いようにしようと。

アメリカは高くなりすぎたんです。
2人分の収入どころか、2人分の借金と家を担保にした借金を基準にしての経済なんですから。

だからね。基本的には、ちゃんと普通の家庭が普通に暮らせるところに戻ってこなきゃダメよ。つまり、普通の家庭は借金だらけの生活を続けるのをやめないと。

銀行もそういうリスクの高い融資を、あたかも普通にみたいに売りつけるのをやめてほしいわ。住宅ローンもクレジットカードも。無茶なものに嘘のグレードつけて、ワケのわからん金融商品つくって、ばら撒かれるんだから。

それでしばらくマイナス成長になってもしょうがないじゃない。
そういう調整しながら、ちゃんと労働力や生産物とお金が釣り合うところに戻ってこないと。

だめなの?
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私はもうひとつのブログで、2007年頃にもTwo Income Trapの本を紹介している。
彼女の本によって、アメリカの見方が変わったと言っても過言ではない。

そして、そのWarren氏が、オバマ大統領に、消費者金融保護のスペシャルアドバイザーとして任命された。

Obama names Warren as special adviser

日経のリンク:
米、金融消費者保護局の特別顧問にハーバード大ウォーレン教授

これで面白くなってきた。
彼女は、アメリカの経済問題を、庶民のお財布から分析している人ですからね。
もちろん、彼女に対して、批判もたくさんでることでしょう。
でもね。

期待したいです。