いつも勉強になります。
最近になって、“もしも”の場合の相続?について考えるようになったのですが、
こういう状況でもTrustが必要なのか、ご意見を聞かせてもらえたら、と思っています。
Willは結局プロベートで時間・金銭的に大変、だから数千ドルかかってもRevocableTrustを持っていたほうがいい、という大体の枠組みは理解したつもりです・・
主人はアメリカ人、私は日本人で結婚して数年経ちます。CA在住です。
二人とも20代半ばで、子供はまだいませんが、家の名義とローンは主人の名前だけです。
投資はIRA以外に特になく、大きな額(それでも10Kドル以下です)が入った銀行口座はすべて共同名義、お互いのIRAのベネフィシアリーはお互いの名前を載せてます。
このような状況でWillもTrustもなしに妻が死亡した場合、配偶者(主人)が私の財産を受け取り、(というかそもそもJointなので関係ない?)
WillもTrustもなく彼が死亡した場合、家はローンの銀行の所有ということになり、私は出て行くということなのでしょうか?
私が、別に家を相続できなくてもかまわないと考えている場合はTrustは必要ないのでしょうか?(家にEquityがまだないから今はそうおもうのかもしれません・・)
子供が居ない上にたいした財産がないので、なくてもいいのかな、とおもいますが、Suzeがあの迫力で「A will is not enough! You need a living revocable trust!」と何度も言うところを見ると、必要なのかなぁとおもってしまいます。
子供が生まれてから、では遅いでしょうか?
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/21(金) - 01:16Equityは全く関係ありません。
まず相続財産の価値は所有者が亡くなった日のマーケットバリューで
決定します。
まず居住外国人(私やいちごさん)が故人の財産を相続した場合、婚姻控除が1988年の法律で認められなくなりました。
私はカリフォルニア州の法律しか詳しくありませんが、カリフォルニアの場合、夫と妻が2分の1づつ分割されない権利を持ち、共有財産(コミュニティープロパティー)として財産を所有しています。
ですから、ディードにどうあれ、夫婦共有財産だと主張されるはずです。(反対に意図的にコミュニティープロパティーとして承認しない限りです)
この88年の法律により、死亡した配偶者の持分である共有財産の2分の1が課税対象になります。
88年の法律は例外を設けていて、それが「適格家庭内信託」です。
(Qualified domestic Trust)です。
私自身今現在トラストアドミニストレーションの真っ只中ですが、
トラストのお陰で相続税は私が死ぬまで先延ばしできるし、夫は去年なくなったので相続税もゼロです。
正直言って不動産を持っているのなら絶対トラストが必要です。
(私は10年前、30代でトラスト作りましたよ)
注*カリフォルニア州では100K以下の財産だとプロベートをまぬがれます。そしてEquityは全く関係ないので、不動産を買った時点でトラストが必要となるのです。不動産の所有権を証明するためにプロベートにかかる時間は約2年、弁護士・法廷費用15000ドル以上です。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/21(金) - 01:28追加です。
奥様が亡くなった時よりも(米国市民が相続する側)
ご主人が亡くなった時とても深刻な事態になりかねない(婚姻控除が認められない)ですよ。
勿論、相続はその年の法律によって相続税率が変わります。次にやってくる「今年こそは亡くなったら大変な年」は2013年だとトラスト弁護士に言われました・・・・・というのは控除が引き下げられる可能性が大だからだそうです。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
双眼鏡(ゲスト) 2011/01/21(金) - 20:26私もとても興味があります。私たちは財産は大した何もありませんが、一応家があり子供が二人います。トラストを作りたいと思うのですが、勉強不足で申し訳ないのですが、どこからどうやって始めたらいいのかまったく分かりません。そんな感じで数年が過ぎてしまい、今年こそはと思っています。必ず弁護士が必要なのでしょうか?どうやってその弁護士は見つけたらいいのでしょうか?
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/22(土) - 01:49トラストの弁護士は事務所によって色々で高い人で時給300ドル、安い人でもその半分くらいです。
トラストを作る費用は大抵夫婦のABトラストで1000ドルくらいから、上限(エステートサイズにもよるらしいですが)4000ドルくらいと聞きました。
私達のトラストは10年前で1300ドルでスタート、そこからあれやこれやで+$500くらいかかったでしょうか。
トラストの仕組みやコンセプトを理解するだけだったらnolo出版からEstate Planningの本が出ていて、それが一番詳しいです。
あと周りにトラストを作っている人がいれば、その人に直接聞いてみてはいかがでしょう?まずトラスト一般について理解してから、財産を誰にどんな風に遺したいか?を考えて、successor trustee
(信託管理人)を選びます。管理人は法律で決められた義務を全うしないと相続人に訴えられたりもするので、責任ある人でないとダメです。そういう人がいない場合は銀行などのインスティーテューションを管理人として選ぶこともできます。(勿論費用がこれには掛かります)
あとは、自分達の希望を弁護士に伝えトラスト書類を作り、ノータライズして、その後財産の名義をトラストに変えます。
大体夫婦用トラストで約50ページくらいの書類となります。
あと弁護士選びですけど、私の今の弁護士はたまたま紹介してくれる人があり、その縁でリテイナーを結びました。今まで3つほどの事務所と関わりましたが、やはり一番大事なのはethicalでloyalな人を見つけるのはなかなか難しい、ということです。
あとプライベートな事を喋らないとけないので・・・個人的にソリが合わないといけません。(これが理由で一軒目のファームを私達は首にしました。事務所のポリシーがどうしても好きになれずにそうなったのです)
もし(特に南加)カリフォルニアにお住まいだったら私の弁護士か、友人の使った弁護士のどちらかをご紹介できます。メール頂ければ連絡先お教えできます。
メール先 6512263@gmail.com
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
いちご(ゲスト) 2011/01/22(土) - 14:52匿名希望子さん、双眼鏡さん、ご意見・アドバイスありがとうございます!
もっともっとしっかり学んだほうがいいと思い、お勧めの本をお聞きしようかと思っていたところでした。
早速、Nolo出版のEstate Planning、購入して勉強してみます。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
ポピー(ゲスト) 2011/01/22(土) - 15:31カリフォルニアの相続・トラストに関しては私も勉強中ですが、「無為無策ではいられない」というのが現時点での感想です。
カリフォルニアでは次のようなプロベート方法があります。
1.夫婦間相続で一定条件を満たせばSpousal Property Petitionを出すだけの簡易プロベートで終了
2.Probate Assetが$100K以下の場合は大抵は簡易プロベートで済む
3.上記2つの選択ができないは、公式プロベートが必要(費用・時間がかかる)
トラスト無しに3の公式プロベートを避けようとすれば、個々の家庭で全財産をリストアップし、そのひとつひとつがどういった所有形式で相続時にどう扱われるのか判断しながら、果たして1か2の条件を満たすかどうか確認しなくてはなりません。
遺産の全てがProbate Assetということではありません。例えば夫婦間の遺産相続を考える場合、
A.Joint Tenancyという形で所有する夫婦の財産
B.夫婦ジョイントの銀行口座
C.Pay-on-Death、Transfer-on-Deathといって設定のある銀行口座・投資口座・車など
D.Beneficiary指定のあるリタイアメント口座
E.Community Property でかつ The Right of Survivorship などで相続人の設定のしてある財産
F.Living Trustに入れた財産
(特殊状況をのぞいて)大抵はこれらはProbate Assetには入りません。
家に関しては、タイトルが夫婦のJoint TenancyもしくはCommunity Property with the Right of Survivorshipになっていれば、大抵はProbateを通さずに相続できるはずです。
子供のいない若い夫婦ならば、所有タイトルや相続人指定を気をつけていればProbate Asset$100K内で納まることもあると思います(実際に財産をひとつひとつチェックしていかないと何も確実なことは言えませんが)。一方、中流家庭でも、ある程度の年になり実際に遺産をあれこれリストし始めると、Probate Assetが容易に$100Kを越えることもあると思います。この$100Kという許容枠が意外に低いのが、トラストが必要とされる理由の一つなのでしょう(あと、離婚・再婚などで家族事情が複雑なのも一因)。
>WillもTrustもなく彼が死亡した場合、家はローンの銀行の所有ということになり、私は出て行くということなのでしょうか?私が、別に家を相続できなくてもかまわないと考えている場合はTrustは必要ないのでしょうか?
トピ主さんのお話からだけでは、この家がSeparate Propertyなのか Community Propertyなのか判断できないし、公式プロベートが避けられるかどうかは分かりませんが、トピ主さんが唯一の相続人ならば、家もローンも両方相続することになるんじゃないでしょうか。Estateの中から自分の好きな物だけ選んで相続というわけにはいかないので。
トラストを作る作らないは別にしても、ともかくWillを作っておくのは堅実だと思います。その過程で、一家・個人の財産のリストもできてくるし、またその一つ一つがどういったタイトルになっているか、相続人の指定がされているか、またそれが相続上どう扱われるか・Probate Assetになるかも考えるきっかけになるかもしれませんし。
遺産税を避けるためのトラストはまた別の話ですが、2011~2012年は連邦遺産税の非課税枠が$5ミリオンになったので、それが変わるまでは大抵の中流家庭は遺産税の心配はそれほどする必要はなくなったかと思います。2013年からどうなるかは、まだ分かりませんが。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/22(土) - 17:18ポピーさん、ものすごく参考になりました。
ありがとうございます。
いちごさんと双眼鏡さんのお二方の場合、特に双眼鏡さんの方が子供さんがいらっしゃるので早くWillは作ったほうがいいですね。
もしご夫婦が一緒に亡くなった場合のcustodyを決めておかないと、それこそ法廷劇になっちゃいますからね。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
双眼鏡(ゲスト) 2011/01/23(日) - 18:45私もいろいろ勉強になりました!とりあえず、Quickenの付属でついてきたWillmakerでWillを作成することから始めてみたいと思います。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
みみ(ゲスト) 2011/01/26(水) - 22:24横からのレスで申し訳ありません。
私もFIの掲示板を拝見してトラストを作るべきなのか悩んでいます。
私どもは日本人夫婦(子供あり)で米国に滞在しております。
仮に事故などで私共が居なくなった場合、その資産が子供達に確実に渡るようにしておきたいと考えるようになりました。
ただ、気になる点としては、私共の両親は英語が話せない事、子供達もまだ小さい事、親しい人がアメリカに居ない事などあり、日本語が話せる信託管理人でないとお願い出来ないのではないかと考えるようになりました。
日本の銀行などのインスティーテューションを管理人として選ぶことは出来るのでしょうか?具体的にどの金融機関で扱っているのかご存知でしょうか?
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/27(木) - 00:51私のプランC信託管理人は「First American Trust」という機関です。ただ財産の何パーセント、という形で費用が掛かります。
普通の人と違い、管理・実行を業務でやっているので間違いはない、ということです。
あとトラストの管理人選任とは別にWillのExcutorの選任も必要、そしてAdvance Health Directiveも必要です。(これも誰々さんを指名します、というところがあります・・・これは個人しかなれないと思います)
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
みみ(ゲスト) 2011/01/27(木) - 11:38匿名希望子さん、ありがとうございます。Trustを作成するって大変な事なんですね。私達は不動産は所有しておらず、基本的には貯蓄だけを分散して投資している状況です。今の所は950Kくらいなので、Trustを作成するに値しないかもしれませんが、仮に私達にもしもの事があった場合、子供達が受け取れるようにしておきたいと思いました。両親(日本在住)も私らが何処にアカウントを持っているかすら知らない状況なので、今回こちらの掲示板を拝見して、はっと思った次第です。同じ様な境遇はどのように対応していらっしゃるのか?気になっています。配偶者が米国の方であれば、様々な方法があると思いますが、移民同士の場合で親族が国外にいらっしゃる方はどうされているのでしょう。皆さん、Willなりを作成されているのでしょうか?
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/28(金) - 01:29明日多分弁護士と打ち合わせをする予定なので、一度聞いてみます。
というのも私も今は独身、そして財産を相続する親族は日本に住む日本人のみです。
そして不動産があるので、トラストが必須の状況(willも必須)
みみさんの場合は子供さんのみが残された状態になった場合のこと
(誰が引き取るかなど)を決めたwillは最低減必要かと思いますよ。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
みみ(ゲスト) 2011/01/28(金) - 10:51匿名希望子さん、ありがとうございます。
子供が残された場合のWillも全く用意していませんでした。日本の感覚のまま、アメリカで過ごしてはいけないという事ですね。いい勉強になります。基本的に子供はまだ乳幼児の為、万が一子供たちが残された場合には日本に居る両親にお金を管理して貰う様考えていますが、これまでWillを作成するなどのアクションは起こしておりませんでした。時々、親戚も居ないこの国で「もしも。。」の事があったら?と考えるようになり、この掲示板で勉強させて貰っています。ありがとうございます。
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
匿名希望子(ゲスト) 2011/01/29(土) - 02:43聞いてきました。
夫婦間の相続だけだったらトラストがなくてもいけなくはないが、
(口座でベネフィシャリーを特定しておくと、ということ)
もしご夫婦二人が亡くなった場合、日本のように「子供に相続」という風にならないそうです。
というのも子供に相続はさせるが、その口座管理をする人を特定しなければいけないからだそうです。トラストにしておくとウィルよりも融通が利き色々な設定ができるから便利です、という説明でした。
(例えばどれだけの金額を何歳から受け取るとか、お金の使用目的を絞るとか、そういう設定がトラストならできるけどウィルはできないと言われました)
まずウィルだけとにかく作るのであれば子供さんのguardianとcustodyの取り決めを絶対しなければならないとのことです。
そしてその上でトラストを作るべきか作らずにいくか、を決められたらよろしいのではないでしょうか??
(私事ですが私は心配するのが嫌だったのと、ずっとどうすべきか悩んでいるのも嫌だったのでとにかく作りましたが、結局は正解でした)
Re: それでもトラストはあったほうがいいのか?
みみ(ゲスト) 2011/01/29(土) - 09:39匿名希望子さん、私の為にお時間を割いて頂きありがとうございます。大変参考になりました。トラストなどはお金持ちだけの話かと思っていましたが、そんな事もないようですね。私達のような一般庶民でも作っている方もいるんでしょうかね。まずguardianとcustody見つける事が一番の課題かもしれません。いいきっかけを与えて頂きました。重ねてお礼申し上げます。
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