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クレジットレポートの誤情報に対して$18ミリオンの賠償命令

クレジットレポートは定期的にチェックして、誤情報が紛れ込んでいたら訂正を申し入れましょう、と言われている。しかし、ほとんどの処理はアウトソース・機械化されているので、訂正するのが非常に困難な類の間違いがあるらしい。例えば、同姓同名・あるいは非常によく似た名前、かつソーシャルセキュリティ番号も似ている、誕生日が似ている、住所が似ているとなると、それが同一人物のデータの入力エラーによる違いなのか、別人なのか、見分けるのは非常に難しいらしい。

この記事に登場するジュリー・ミラーさん(職業は看護師)のクレジットスコアは、かつては800を越えていたが、ある日、ローン申請に認可がおりなかったことから、同姓同名の別人のアカウント情報が紛れ込んでいることに気づいた。もう一人のジュリー・ミラーは未払いのアカウントが38もあるというツワモノ。看護師ジュリー・ミラーさんはさっそく誤情報訂正を申し入れ、クレジットレポート会社の指示に従って身元を証明する書類(給与証明、電話の請求書、運転免許証、W-2、保険の証明等など)を何度も送ったが、Equifaxの情報は一向に改善されず。(三大クレジットレポート会社のうち、二社の情報は無事、訂正されたらしい。)その間、もう一人のジュリー・ミラーと間違えた借金回収業者から脅しの電話はかかってくるは、家族の借金の保証人にはなれないはで、彼女のファイナンシャルライフはズタズタに。業を煮やしミラーさん(看護師)はとうとう裁判を起こし、このたびオレゴン州ポートランドの連邦裁判所で18ミリオンドル(1ミリオンダラーが約1億円だから、日本円にして18億円くらい)の賠償命令を勝ち取ったという。

さて、これが先例となって、クレジットレポートの誤情報訂正が進むだろうか?業界を知る人たちの意見は様々のようだ。これらの会社の規模からすると大した額ではないし、この先の原告・被告間の交渉で実際に支払われる額は減額されるだろうから、この判例そのものが契機となるとは思えないという意見もある。それよりも、昨年設置されたConsumer Financial Protection Bureauがクレジットレポート会社への監督を強めることが期待されるという。