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日米間の送金とマイナンバー

jinmei

日本にもとうとうマイナンバーなる名前の納税者番号が導入されるらしいというニュースを他人事のように聞いていたのだが、つい最近になって、日本の非居住者である筆者には甚大な影響がある(かもしれない)ということに気がついてしまった。2016年1月より、日本の銀行からアメリカの口座へ、またはその逆の海外送入金にはマイナンバーが必要になるらしい。リンクは新生銀行のものだが、他の銀行でも概ね同じ規制が適用される模様である。マイナンバーは日本の住民票のある人にしか発行されないので、筆者のような非居住者は当然対象外である(内閣官房のFAQ Q2-8-1参照)。

これが単純に施行されると、来年1月からは日本の銀行との間での出入金が不可能ということになってしまう。試しに新生銀行に電話して聞いてみたのだが、半ば予想していた通り、「詳細はまだ決まっていない。1月に実際に施行されたら具体的なことを発表できる予定」という返事であった。

「マイナンバー 非居住者 海外送金」などでぐぐってみるといろいろ情報が出てくることからわかるように、これが実務上も問題になりそうということは広く認識されているようなので、1月になった途端いきなり送金不可というような対応にはならないような気もするのだが、あと1ヶ月しかないのに「詳細未定」という状況では、いざ1月になったときにかなりの混乱もありそうである。

ぐぐったうちのサイトの一つによれば、100万円を超える送金について銀行が提出する「国外送金等調書」にマイナンバーの記載が要求されるようになったのが理由とのことなので、100万円以下の送金ならいままで通りなのかもしれない。とはいえ、銀行からの送金が便利なのはむしろ大きめの額を送金するときだし、大きな額を100万円以下に小分けして何度も送金するのは手間もコストもかかるし下手をすると税務署に目をつけられたりとかもありそうで、できれば取りたくない手段だろう。

年内か年明けにまとまった金額を送金or入金しようという予定の人は、とくに年明けまで待つ理由がないようなら早めに処理しておく方が安全かもしれない。

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