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BondのFundについて

はじめまして、いつもこのサイトを楽しみにチェックしています。

今回、年率リターンが5%程度でリスクの低いものを基準に、BondのFundの購入を検討しています。とりあえず、VanguardでどんなFundがあるのか調べてみました。
気になったFundは以下の二つです。

Short-Term Investment-Grade 、リスク1(一番リスクが低い)、Expense 0.26%
Average Annual Returnsが
14.41%(一年) 4.19%(五年) 4.93% (十年)

Total Bond Market Index 、リスク2、Expense 0.22%
Average Annual Returnsが
13.83% (一年)5.00%(五年) 6.04%(十年)

そして、気になった点と疑問の点があり、どなたかのお知恵を拝借したくメールしました。

Short-Term Investment-GradeのほうがTotal Bond Market Indexよりもリスクが一つ低いことになっていますが、どうしてなのでしょうか?

(一般にリターンが大きいほどリスクが高いといわれているので、10年のAverage Annual Returnsを比べて、Short-Term Investment-GradeのほうがTotal Bond Market Indexよりリターンが低いのでそんなものなのかなという程度の理解です。また、質問の背景としましては、Total Market Indexの方が名前からして、より、分散投資している気がするので、リスクはTotal Market Indexの方が低いような感じがするので、こういう質問になりました。)

Short-Term Investment-Gradeは、企業の短期社債を購入しているようなものと理解しています。景気動向に関わらず、短期社債というのはリスクが低いのでしょうか?

何か、2つのファンドを選ぶ上で注意点とかありましたらよろしくお願いします。

ボンドの仕組みを理解すると、ボンドファンドの意味付けがわかりやすくなると思います。

ボンドというのは、その会社(または政府)にお金を貸すということです。これだけの額を何年間借ります、その代り、返す期限が来るまで利息を払います、という約束です。個別のボンドでは利息が最初から決まっているので、たとえば5%の利息で10年間お金を貸したとしたら、利息5%で10年ものの定期預金を組んだようなものです。ただ定期預金と違う点は、ボンドは貸した相手の会社が倒産する可能性があるため、利息が払い続けられない、貸した元金が戻ってこない可能性があるということです。他にもいろいろな違いがありますが、そういった細かい点はここでは省略します。

さて、利息5%の10年もの定期預金というと、あまり悪くないように思うかもしれませんが、この先インフレが進行し、金利が上がってくると、利息5%ではインフレの進行についていけなくなります。10年先の経済状態、金利の額など誰にも予想できません。だから、短期もののボンドの方がリスクが低いとされるのです。

ボンドの利率は、個人のクレジットスコアと似た面があります。クレジットスコアが良いと、住宅ローンやクレジットカードの利率が低くなりますが、それと同じように、会社のレーティングがよいと、ボンドの利率も低くなります。逆にレーティングの悪い会社(つまり、倒産する可能性が高い会社)ほどボンドの利率が高くなります。こういうものをジャンクボンドといいます。こういうボンドを買うのは一か八かの賭けのような部分もありますが、これを専門に扱うファンドもあります。レーティングの良いものがinvestment gradeです。

また、10年間貸しておくつもりだったお金が、何かの理由で5年目に必要になったとします。その場合はこのボンドをボンドマーケットで売ることができます。でも、売りたいときの金利(定期預金の利息と考えてもよいでしょう)が10%だったとすると、5%の利息の得られるボンドを買ってくれる人はあまりありません。そういう場合は、額面の金額よりも低い値段でボンドを売るはめになるでしょう。つまり、ボンドには二次マーケットがあり、ここでボンドの値段が決まるのです。

ボンドファンドというのは、このような条件下で複数のボンドを売り買いしているファンドです。去年秋のクレジット危機の際、巨額のお金が株を避けてボンドに集中したため、この一年、ボンドファンドは異様な値上がりをしました。でも、このような事例は例外だと思った方がいいと思います。

わたしもCDの率の低さにボンドを考慮しているのですが、めぼしいものは値上がりし過ぎているような傾向がみられます。

Short-Term Investment-Gradeが低リスクにランクされているのは、社債の格付けとは関係なく、ただひたすらにShort-Termだからでしょう。

Total Bond Market Indexは70%以上が格付けAAAのTreasury BondやAgency Bondですが、Average Durationが数年なので内容的には中期債券ファンドに相当します。

大まかにボンド・ファンドのリスクは、1.ボンドの種類(公債・社債等)・格付け(Rating)、2.平均残存期間(Average Duration)、この二つで測ります。

格付けは利子・元本の支払いが滞るリスク。

平均残存期間は、市場金利が変動した時にどれだけ債権価格が変動するかの目安です。

一般に、市場金利が上がれば債券価格は下がります。大まかな例ですが市場金利が1%上がると、5年残存期間のある債券の価格は約5%下がるといわれています。債券が長期であるほど、債券価格はこの市場金利の変動の影響を受けやすいくなります。債券ファンドの場合、平均残存期間が長いほど、市場金利が上がった時に債権ファンドの価格は大きく値下がりするリスクがあるわけです。

また、Bond Fundのパーフォーマンスを調べる時は、価格変動分を含めたReturnだけでなく、30 Day SEC Yieldもチェックした方が良いと思います。株と違って債券価格は延々と上昇するものではないので、当座期待できるのは30 Day SEC Yieldのみです。それだってずっと続くとは限りませんが。

F Friesさんポピーさん、有益な情報と助言をありがとうございます。

この一年の値上がりのすごさは、去年秋のクレジット危機でしたか。なるほど、ほとんどのボンドの価格変動分での値上がりはすごいですね。

また、価格変動分を含めたReturnだけでな30Day SEC Yieldもチェックしてみました。
Short-Term Investment-Gradeが2.55%
Total Bond Market Indexが3.33%
ポピーさんのご指摘のように、当座期待できる30 Day SEC Yieldでくらべると、結構(~1%)違うんですね。これでまた、選択の悩みが増えました(苦笑い)。

お二人の解説とても参考になりました。ありがとうございました。

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