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三軒目の家(3)

アパートから職場までは(夏場は)自転車通勤だった。

実は自転車通勤はわたしの長年の憧れで、機会があればぜひそうしたいと思っていたのである。

自動車と違って自転車のメリットは、何と言っても周囲をじっくりと観察できる点だろう。あ、この家、新しいFor Saleサインが出てる。この家、やっとUnder Contractになったんだね。

Multiple Listing Serviceがまだ完全にインターネットに適応していなかった前回(二軒目の家を売買したとき)とは違い、今回はすべての情報の収集源はインターネットだった。新しくマーケットに出た家の値段を調べるだけでなく、Countyのサイトで固定資産税の評価額、過去の売買記録(ネット上では過去数年しか遡れなかったが、シカゴ地域は不動産の回転が多く、たった数年の間に何度も売買されている物件も多い)、モーゲージの額からリファイナンスの有無まで、これまでの売買では不動産エージェントも教えてくれなかったような情報を瞬時にして集めることができた。

最初のオープンハウスで入った家の値段には驚かされたものの、実際に住んでみると、通勤の便から考えてもやっぱりエバンストンかなあという気分が固まってきた。

一口にシカゴと言っても、そのメトロエリアは非常に広い。北はウィスコンシンの州境(ウィスコンシン南部から通う人もいる)から東はインディアナまで、地域ごとに特色ある郊外が広がっている。ミシガン湖に面するシカゴ北部郊外はいちおう高級住宅街ということになっており、シカゴ市に隣接するエバンストンは、まあ、まだミドルクラス的な雰囲気を持っているが、北に行くにつれてミリオンドラーを下回る物件は稀になる。エバンストンから西に行く(東は湖なので)と不動産は少し安くなるが、ほとんどが1950年代以降に建ったranch styleで、わたしは個人的にはこのスタイルは好きでない。

では目標をエバンストンに絞るとして、いったい自分の財力でどれだけの物件が買えるか?

これまで買った物件はどれも20万ドル前後のものだったので、いちおうそのあたりを予算として物件を探してみると、この値段ではエバンストンではコンド以外は絶対無理ということがわかった。いったん一戸建てに住み慣れてしまうと、コンド暮らしはどうも息苦しい。やっぱり今あちこちに無秩序に貯めているお金をちゃんと見直して、いったい最大限いくらまで頭金に使えるのか、そしてどの程度のモーゲージだったら余裕を持って払うことができるのか、腰を据えて計算することにした。