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もう借金は増やせない

アメリカの家計と消費がどんだけ借金頼みになっているかという分析がFRB of San Franciscoに出ていました。

U.S. Household Deleveraging and Future Consumption Growth

そのうちのグラフのひとつ。

source: FRBSF Economic Letter

1960年を1としたときに、家計の借金、住宅価値、可処分所得、株の価値がどのくらい上がり下がりしたか、っていう図です。
60年代は、借金/可処分所得の割合は55%くらいだったのに、80年代には、65%、2007年には133%にまで上がったそうです。

133%くらい、って思うかもしれないですけれど、全世代を含んでいる数字ですからねえ。若い人で家を買ったばかりとかだと300%とかいくでしょうし、レンターや年寄りならずっと低いでしょう。

住宅価格上昇だのみの過剰なレバレッジと、ゆるゆるの融資で、収入の増加率を大幅に超える借金を作ってしまっているというところがこのグラフのポイントなのだと思います。

住宅価格が上がり続けているときは、その値上がり分で払えるからいいさ、という錯覚が起きましたけれど、いざ下がってきた今は、多くの家庭では消費を控え、貯蓄にまわそうとするでしょう。普通は収入で支払える以上には借金できませんから。

という内容の記事です。日本のバブルのレバレッジの変化の比較なんかも出ています。

私から見て問題は、ここのところの高生活コスト環境は、借金を含めた消費パワーに合わせた物価、サービス価格の上昇によるところが大きいんじゃないかということです。

住宅費が生活費に占める割合だけでみたら、低金利の今は、住宅はそれほど割高でないと見えるかもしれません。しかし、そのほかの費用もどんどん高くなっていますからね。

普通に、収入の変化に合わせた成長だったら、ここまで生活コストは上がらなかったんじゃないかと。
CPIでいうと、60年を1としたら、今は7くらいですから。 本来だったら、5くらいでよかったんじゃないかと。。。今の30%オフくらいよね。そうすると、先日の生活費計算からしても、今のアメリカの平均的世帯収入で丁度いいくらいになるはず。

だから、今後は生活コストが下がるか、収入が増えるか、株が上がるかでもしてくれないと、その埋め合わせができないんじゃないでしょうか?

政府がGSE使って何をやろうとしているのかがよくわかりませんが、ここからさらに借金で埋め合わせようというのは、無理のような気がします。