完全回復宣言にはまだ早いけど、DowやS&P 500といった米国株価指数が2007年のピークレベルに戻りつつある。
皆さんの401K・403B・IRA口座やブローカー口座も、そろそろ回復の兆しが見えているのでは?
リーマンショックで2008~2009年に株相場が崩れた時は、「米国株はもうこれからずっと長い間回復することは無いだろう」なんてTVコメンテーターの言葉に不安を煽られ、どうなるかと思ったけど、あれから4年、意外に早く戻ってきたような気がする。
どうやら、相場が大きく下がると人・メディアは過度に悲観的になり、相場がうんと上がると今度は過度に楽観的になる傾向があるらしい。あまり振り回されない方が良いみたい。
現在、アメリカ人はかなりのスピードでお金をMoney Market Fundから株ファンドに移している。
私が株・債券ファンドの投資を始めたのが1990年代なので、2000~2001年の株バブル時のピーク・崩壊も経験したし、今回は3度目の登頂。果たして、3度目の正直なのか、2度あること(バブル崩壊)は3度あるのか、それはあとのお楽しみ。
ピークレベルといっても額面値のマイルストーンなので、10年間以上の期間のインフレも考慮に入れると実質的には下がってきている。まあ、額面値マイルストーンを振り返るのも心理的な意味合い位はあるんじゃないだろうか。
今の相場はある程度Corporate Earningsに支えられているので、2001年のピークに比べると、多少の堅実感がある・・・ような気がする(笑)。まあ、株のことなので先はわからないけど・・・。
相場がローラーコースターな時代につくづく思うのは、投資プランの重要さ。
ここで言う投資プランとは、自分に合った投資ポートフォーリオの株:債券の割合(海外株も買う場合は、国内:外の割合)を決め、給料から一定額を401Kやブローカー口座に回して決めた通りのポートフォーリオを組み、定期的にリバランスする・・・といった基本的なこと。
株価指数が半減しても規則的に株ファンドを買い続けるとか、株市場がすごくイケイケでもリバランスして上がった株ファンドの資金一部を債券ファンドに移すとか、その場の思いつきでやろうとすると心理的抵抗が大きくて意外と難しい。予め投資プランを立ててそれを規律正しく実行する方が簡単、そういう話。そういった実行ができるかどうかが、ポートフォーリオの長期パーフォーマンスに影響する。
私も2001年頃は思いつきでやっていた部分があって、バブルが崩壊しても結局あまり動けなかった経験がある。あの頃は投資プランも曖昧で、自分自身の能力を過信していたんだと思う。
それを教訓にして、2008年のバブル崩壊時には具体的プランがあってそれを忠実に実現し、今になってその成果(少しだけど)を見るのは、やっぱりちょっと嬉しい。
でも、こんな能天気な事を書いていると、また明日から相場が下がって来たりして・・・くわばら、くわばら。
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