銀行のLinkが終ってないので(2-3business dayかかる)、その前にLCのLenderの利益に関して考察してみることにします(笑
いったいLCはp2p lendingの仲介の何処から収益を得ているのか。
そしてLenderの利益はどう扱われるのか。
借手側が払うことになるfeeはRate & Feesに書かれている。借手からUp-frontのfeeをGradeに応じてとるというスタイル。
例えば、
For example, if you receive a $5,000 36-month loan at an interest rate of 6.03% with a 1.11% origination fee of
$55.50, you will receive a loan amount of $4,944.50 and will make 36 monthly payments of approximately $152.18 at
a 6.78% APR.
となり、申し込み$5kに対してUp-frontのorigination feeが掛かるので、$4,944.50が借手が実際に受け取る金額という話。まあ、借手の話など知ったこっちゃない(笑
たくさん払ってLC自体がDefaultしないように頑張ってくれとしか言い様がない話。
また、貸手側もservice feeを取られ、それを込みのNAR、Net Annualized Returnという数値で情報としてLenderに提供される。
そのあたりはHow We Measure Net Annualized Returnに説明がある模様。
曰く、
Net Annualized Return is the output of a formula where the numerator is composed of interest received, plus late
fees received, minus the 1% service charge paid. If a Note does not get paid, the interest received that period
will be zero. If a Note is in "default" status, we subtract the entire principal amount of the Note from the
numerator. Next, we divide this result by the outstanding principal amount of the Note for that period. This
yields a fraction for the period.
"minus the 1% service charge paid"といってるのが、支払われたInterestに係るのか支払い自体に係るのかが今一判らない文章。
そのまま読み進めると
Assume, for example, that an investor purchases 50 Notes, each with an original principal amount of $200 and
each bearing interest at 8.00%. Assume that all of the member loans corresponding to the 50 Notes fully
perform for 12 months. The Net Annualized Return at the end of 12 months would be 7.83%.
8.00%で1%のサービスチャージがInterestにしろ支払いそのものに掛るにしろ、7.83%という数字がどう出てきたのか。
式があるのでそれを元に例をしっかり読みほどくと、こういう事らしい。
上の例では50notes * $200 = $10kのPrincipal。
Interest Rateが8%。
Service Chargeは1%。
なので、
一ヶ月あたりのinterest rateは0.08/12=0.006667。
例で明示はされていないが、たぶん36ヶ月のtermだと思うので、一ヶ月の支払い額=10k*0.08/12*(1+0.08/12)^36/((1+0.08/12)^36-1)=313.36
したがって、支払いは
月 | 支払い額 | 支払い利子部 | 残Principal |
1 | 313.36 | 10k*0.006667=66.67 | 10k-(313.36-66.67)=9753.30 |
2 | 313.36 | 9753.30*0.006667=65.03 | 9753.30-(313.36-65.03)=9504.97 |
3 | 313.36 | 9504.97*0.006667=63.37 | 9504.97-(313.36-63.37)=9254.98 |
... | |||
11 | 313.36 | 51.46 | 7457.69 |
12 | 313.36 | 49.72 | 7194.04 |
といった感じになる。
この支払い額の1%がservice feeとすれば、毎月の確定利益は
月 | 利益 | 総利益 |
1 | 66.67-3.1336=63.54 | 63.54 |
2 | 65.03-3.1336=61.90 | 63.54+61.90=125.44 |
... | ||
11 | 48.37 | 559.99 |
12 | 46.58 | 606.57 |
となり、加算Principal(前月の加算Principal+今月の残Principal)をDenominator、上記総利益をNumeratorとして計算すると、12ヶ月終了時点で7.84%という数字が出ます。
これから判ることは、
1. Service Feeは"支払い額"の1%(年単位で考えればER1.0と同義)
2. NARの出し方からするとNARの数値は月日が立つほど小くなる(数字のマジックでしかありませんが)
例えば初月終了時点でのNARは65.53に対する10kの利回り計算なので(65.53/10k+1)^12-1=7.90。36ヶ月終了時点だと7.54。12ヶ月時点で7.84。
月日が立つほどデフォルトリスクは上ります(デフォルト数が増える)ので、このNARの計算式的には「最初には良い数字が見えて、段々悪くなる」のと併せると、ユーザーからはNARが低くなってるのか、デフォルトのせいで低くなってるのかが判りづらいというデメリットがあります(LCサイドからするとメリット)。
こんどエクセルのシートでも作ってみますかね、内部利益率(XIRR関数で)も含めて(笑
あー、なんかファイナンスの授業みたいになってきましたね(笑
Nobu 2013/05/01(水) - 22:46あー、なんかファイナンスの授業みたいになってきましたね(笑)上記の計算、すべてファイナンス電卓でやってみよう!とか面白いのでは?ちなみに僕はファイナンス電卓は電池が無くなって以来使ってないのですが・・・。
今ならスマホやタブレットのアプリでファイナンス電卓(金融電
通りすがり 2013/05/01(水) - 23:17今ならスマホやタブレットのアプリでファイナンス電卓(金融電卓)ありそうですよね。
まあ、この程度の話ならエクセルの組み込み関数で十分なので、ちょっと作ってみようと思います(笑
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