ほんの最近まで、アメリカ人の貯蓄率の低さばかりが話題になっていましたが、昨秋以来貯蓄率が急上昇しているとのこと。収入が減り、クレジットカードの限度額が減っているのに、貯蓄は増えている。つまり、極力消費を控えて、1セントでも余裕があればそれを貯蓄に回そうという風潮が広まってきているということになります。
一年前ならこれは喜ぶべきことだったのでしょうが、経済が低迷している現在、大局的に見るとこれは必ずしも良いことではないようです。失業率が上がる、雇用の先行きが心配だから貯蓄が増える、消費が減る、物が売れないから工場は生産を減らし、会社は儲からない、経費節減のためにレイオフする。この悪循環をどこかで断ち切らない限り、経済の低迷が続くわけです。
だからといってね、この時勢にお金を使うのは勇気がいりますよね。低迷している株を売って、損を固定させるのも嫌だし。
9/11のテロの後に、「ショッピングをするのが愛国心」なんてキャンペーンがありましたが、今回もそのうちにこんな広告が登場するようになるのでしょうか?
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