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General Motors

F Fries

わたしは自動車は故障なく燃費よく走りさえすればいいと思っているので、GMがChapter 11を申請するだろうという記事を見ても、ふ〜んとしか思わないのだけど、アメリカ人のおっさんであるうちの同居人にとっては、やはりChryslerやGMが破産するというのは大事件らしい。口では「アメリカの自動車会社は、あんなに出来の悪い車ばかり作ってるから、倒産するのも無理もない」とは言っているものの、心理的にはやはりアメリカを代表する、というか、ある世代にとってはアメリカそのものともいえる企業が倒産するというのは複雑な心境らしい。

で、面白い記事を見つけました。GMが倒産すると誰が損するか。2008年のデータによると、GM最大の個人株主は、当時の社長、Rick Wagoner。この人の持っていた株式は約20万株。ほんの二年前、2007年秋の時点でGMは一株42ドルだったので、およそ800万ドル(八億円)の値打ちがあった。しかし、もしWagoner氏が今まで売らずにこの株を持ち続けていたとすれば、今日の終値はなんと75セントだったから、15万ドル(千五百万円)。GMほどの会社の(元)社長の資産としては、雀の涙にもならない額です。

ただ、この数字を見て気がついたのは、たとえGMといえども、いわゆる「雇われ社長」の資産っていうのは、大したことない(もちろん庶民よりはうんと金持ちなわけですが)ということ。Forbesの「金持ちリスト」に載るのはBill Gatesの例をはじめ、自分で会社を起こして成功した人が多いですね。なるほどアメリカ人の多くは、明日のグーグルを夢見て自分で起業したがるわけだ、と妙なことに感心してしまいました。

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