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Wall Street 2

F Fries

Michael Douglas主演の映画Wall Streetは、80年代のムードを捕らえた映画として高く評価されていますが、昨今の不況を背景に、Part 2を制作中だそうな。

で、今日のNew York Timesに「自分ならPart 2はこんな話にする」というfan fic (?)が三つほど、登場しました。

その一、インサイダー取り引きで有罪判決を受け、アメリカ国内では投資関係の職業に付けなくなったゲッコーは、ケイマン諸島を本拠地とするヘッジファンドを開く。

その二、前回、ゲッコーに心酔してインサイダー取り引きの道に走ってしまったバドフォックスは、贖罪のためにインドネシアの小さな村でマイクロファイナンシングに従事している。12ドルあれば、現地の女性たちはそれを元手に起業して貧困から抜け出すことができるのだ ー そんなある日、借手の女性の一人が、「もうあんたから金を借りる必要はない、もっと金の儲かる目算ができた。」と12ドルを返しに来る。果してその目算とは、チーク材を妙な名前のアメリカ人に売ることだった。そのアメリカ人の名前は?リザード(とかげ)?スネイク(蛇)?いや違う、ゲッコー(やもり)だ!

その三、服役中に地球温暖化の危機に目覚めたゲッコーは、出所後、風力発電会社を設立する。エコ起業家として名を馳せるゲッコー。しかしそれは虚構に過ぎなかった。

わたしとしては、この三番目の筋がいちばんタイムリーだと思いました。要はエコを使った大掛かりな詐欺、マドフの事件をそこはかとなく匂わせるあたりが今風です。それだけに、十年、二十年経って見ると、古くさくて見てられないかもしれない。でも、最初のWall Street(映画)だって、今から見るといかにも80年代っぽくて笑っちゃうけど、作中のゲッコーの演説、Greed is goodはWall Street(アメリカ金融界)のカルチャーをひと言で的確に表すものとして、英語のボキャブラリーに定着しているようです。

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