十二月になったことだし、ちょっと今年の税金を試算してみた。
Tax returnの締め切りはもちろん来年の四月だけれど、今の時期に試算してみたのにはいくつかわけがある。
今年は去年にRoth convertし切れなかったIRAの残りを全部convertしたので、これに税金がかかる。(去年のconversionについてはこちら。)去年ざっと見積もったところでは、家のローンの利息やら固定資産税やらの控除と、Roth conversionによる「収入」が相殺されるから、給料から天引きされている税金のままで大きな間違いはないはずだけど、納税不足でペナルティがかかるのはバカらしいから、今の時期に確認しておきたかった。万が一、ペナルティがかかるほどに不足していたら、来年の1月15日までにestimated taxを収めなければならない。
もう一つは銀行の金利やcapital gain。わたしはmutual fundはretirement accountでしか買わないことにしているからこちらは心配ないのだけれど、retirement外の課税口座でいくつか個別株を持っている。個別株の投資というものは、いくら本やニュースレターを読んで勉強しても、結局は自分のお金を使って本当にそういう場に接しないかぎり、自分の投資スタイル、リスクに対する耐性というのは発見できない。去年は個別株を買いはじめたばかりで、いわば投資における「自己発見」の日々だった。その間に経済が大混乱し、株式相場が暴落したのは、自分のrisk toleranceを知るという意味では、非常に教育的だったと思う。一年ほどたってだんだん自分のスタイル、好みというものがはっきりしてきたので、その途中でいくつかの株を処分し、あまり多くはないけれどcapital gainが出ている。
「そんなにペナルティが嫌なら、ちょっと多めにestimated taxを払っておけば、tax returnのときにrefundが出てうれしいんじゃない?」
わたしも以前はそういう考え方だったのだけど、投資の本などを読めば読むほど、tax refundというものは決して喜ばしいものではないのだということに気がついた。
たとえば、$3000のrefundがあったとしよう。このお金は国がくれたものではなく、もともと自分のお金である。つまり、refundが返ってくるまでの期間、無利子で国にこれだけのお金を貸していたことになる。今、金利が低いと言っても、$3000を一年間、online bankのsavings accountに預けておけば、最低1%程度の利子がつく。$3000の1%といえば$30、外で一回(ランチなら二回か?)、お食事のできる額である。
ということで、わたしはペナルティのかからない範囲での納税不足を目指して(?)いるのである。
二三日前に計算してみた範囲では、現在のままでいけば納税不足のペナルティすれすれかもしれないので、capital gainを減らすために、買ったときよりも大きく目減りしている株を処分した。今すぐこの現金が必要なわけじゃないけれど、この会社、まだ当分、低迷しそうだし、これで税金が減るなら売ってしまっても惜しくはない。
個別株を買うことには、好き嫌いがあるだろう。わたしは基本的には株の取り引きは趣味の一つだと割り切っている。大抵の趣味というものは収入どころか支出ばかりだけれど、上手く行けば収入につながるかもしれない趣味なんて悪くないだろう、くらいの気分である。こうやって持ち株(持ち駒?)をひとつひとつ自分で動かせるところも、個別株ならではの楽しみだと思う。
コメントを追加