(お断り:この記事をfinancial adviceと考えないでください。単なる一個人の経験談です。)
この低金利時代、どこに貯蓄するのがいちばん得なのか?今日のNew York Timesの記事には、「(銀行預金は)インフレ、手数料、税金を差し引くと、収益はマイナスになりかねない。」とまで書かれている。
わたしも今年満期になった定期預金(CD)をどうするか、この夏から秋にかけて散々迷った。muni(municipal bond、地方債)が良さそうだと聞いて少し調べてみたけれど、今年前半の驚異的な伸びを考えるとこれ以上の成長を期待するのはちょっと無理かもしれない。同様の理由で社債(corporate bond)も、ちょっと良さそうなのはすでに値上がりしすぎていてあまり魅力がない。
(ちなみに、昔は「この株(またはファンド)はこの一年で50%値上がりしました」と聞けば「おおっ、すごい!わたしも買おう!」と思ったものだが、今はそう聞くと「ってことは、この先べらぼうに値上がりする可能性は低いってことね」と思うことにしている。)
そんな中で手持ちの口座のhistoryをつらつら眺めているうちに大事なことに気がついた。
そう、配当金(dividend)である。
不況がはじまって以来、配当金をカットする会社が相次いでいるが、逆にそんな中でも配当を出し続けているどころか、率をアップしている会社もある。たとえばゴミ回収業者のWaste Management。株価は比較的(あくまで「比較的」)安定している上、不況の間も配当金をカットすることなく、それどころか増額さえしている。ゴミの回収というのはどうやら安定産業らしい。現在の配当金の率は3%以上。どうです、定期預金よりいいでしょう?おまけに2010年12月にBush減税が期限切れになるまでは、Qualified dividendならcapital gain rateで課税されるので、ますます定期預金より得になる。(なんで不労所得の方が勤労所得より税率が低いのかわたしにはよく理解できないが。)
ということで、Waste Managementを少し買い足してみた。まあ、個別株というものはわたしの中では、もしかすると実益も兼ねるかもしれない趣味、くらいに思っているので、短期レベルで多少株価が上下してもあまり気にしないのである。もちろん、下がってくれないに越したことはないけれど。
コメントを追加