今は中西部(このあたりは厳密には「プレーリー」と呼ばれる)の地方都市に住んでるので、自家用車のない生活は考えられないけど、ゆくゆくは公共交通機関が充実していて自家用車のいらない土地に住みたいと思ってる。しかしちょっとした用事のあるときに車があれば便利。自家用車を手放すことになったら、同時にカーシェアリングに登録することになるだろうと思う。
そう思って、Zipcarを始めとするカーシェアリング業界の動向には興味を持っているのだが、前々から気になっていたのが保険。新聞記事(これやこれ)によると、やはり保険業界はあまり好意的には見ていないようだ。
現在、Zipcarについてくる保険のliability coverageは一件の事故あたり、総額$300,000が上限らしい。これは、わたしがかけている自動車保険のカバレージから見て、まずまずの額だとは思うが、上にリンクを貼った記事によると、保険業界全体で見れば、2~3%の事例でこの額を越える請求があるそうだ。
保険でカバーされない損失は、裁判を起こして、事故の被害者が加害者から回収しようとするわけだが、加害者側に特に資産がなければ弁護士も積極的に裁判を起こそうとはしない。しかし、まずまずの収入があり、ちょっとした蓄えもありそうだということになると話は違う。そのような事態を避けるためには、やはりちゃんとした保険のカバレージを持つことが大切ということになる。そういう場合に備えて、自家用車を保有しない人のための自動車保険というものを買うことができるらしい。
カーシェアリングがもっと広まれば、現在のように「自家用車とドライバー」の組み合わせを基本的に固定した保険の形態が変わっていくのかもしれない。
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