mint.comに「持ち家」として住所を登録すると、定期的にzillow.comで物件の推定価格を引っ張りだし、住宅ローンの残高と照らしあわせて「あなたの家のエクイティはこれだけ」「あなたの資産総額はこれだけ」という数字を出してくる。わたしもmintがしつこく「持ち家ですか?」と言ってくるものだから、住所を入れてみたのだけど、(住宅ローンの方は銀行口座情報を入れたら自動的に引っ張りだされてきた)その数字が実際にわたしが買った価格とあまりにかけ離れている。zillowから引っ張ってくる価格が気に入らなければ、自分で手動で推定価格を入力できることになっているけれど、それでも定期的にzillow先生にお伺いを立てるらしく、そのたんびに不動産の評価額が激減する。いくら住宅市場の景気が悪いといっても、ここはラスベガスやフロリダじゃあるまいし、2007年に買ったときの半分以下というのはあんまりでしょ、これってうちの界隈は、mixed neighborhoodで大小様々な家が入り混じり、その上、不動産売買の件数が多くないから、zillowも適切な価格推定をできないせいだとばかり思っていた。実際、少し前まではzillowに直接うちの住所を入れても、データが揃ってなかったし。
それが先日、ふと思いつきで久しぶりにzillowにうちの住所を入れてみてびっくり!なんと同じ住所で2軒の家が出てくるのだ!一つは地図上もたしかにうちの家の場所にあり、推定価格も、昨年ローンを借り換えたときにアプレイザーが出した値段に近いのだけど、もう一つは隣とそのさらに隣の家の境界線上に「存在」し、ベッドルームの数も広さも不明、公的記録とも合致しないという不思議な物件になっている。極端に低い評価額は、どうやらこの仮想物件の値段らしい。その記録から見るにつけ、以前に不動産屋が物件をリスティングしたときに、地図上の間違った場所に物件を位置づけてしまった模様。zillowは不動産リスティング、売買記録をマイニングして推定価格を出すのだろうから、この間違った記録もそのまま取り入れられてしまったのだろう。「こんな物件は存在しませんよ」とzillowにコメントを入れたが、一週間たっても変化はない。果たしてコメントは無事に届いたのか、データベースに変更が反映されるのに相当時間がかかるのだろうか。ひと目、人間が見れば、二軒の敷地の境界線上というありえない場所に「建って」いることは明らかなはずだけど、コンピューターはそこまで判断できない。
前の家(住宅バブルの大爆発直前に、いちおうポジティブに売り抜けた)も以前にzillowで見たら、近所の人と思しき人に結構嫌がらせ的なコメントをつけられていたし(「あの家をあの値段で売ろうなんて、厚かましいにも程がある」という類のコメント。それが最近どうなったのか、腹が立つから見に行ってない。もしかしてわたしはzillowと相性が悪いのか?)、この手の情報のフラット化というのも良し悪しである。
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