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安全な運用先はどこか?(その2)

Nobu

中期運用資金

数年間は使う予定がない資金の場合、できるだけ高い利回りで運用したいものです。数年後に購入する予定の家の頭金、車の購入費用、学費など、ある程度まとまったお金を運用したい場合があります。この時でも安全性が一番重要になるのであれば、何らかの元本保証がある金融商品で運用したいものです。

  • 定期預金(Certificate of Deposits)
  • 運用期間がある程度決まっているのであれば、その運用期間にあった定期預金は一番簡単で分かりやすい方法でしょう。ただ、普通に地元の銀行で定期を作るのでは有利な利回りは得られません。普段使うお金ではないのでATMなどの利便性は不要ですから、オンラインバンクなど利回りが高い銀行を利用すると良いでしょう。今年の終わりに緊急資金のときとは違い、満期が異なるように複数のCDを組み合わせる必要もありません。

    参考リンク

  • 米国債
  • 最近の金利の低下で短期のものはほとんど利息がつきませんが、中長期のものであれば選択肢となりえます。米国債はリスクがない投資先として扱われ、満期時には額面が返ってきますから安心です。TreasuryDirectで簡単に購入できるようになったので、普通の金融機関と同様にオンライン取引ができます。インフレに連動した国債(Treasury Inflation-Protected Securities = TIPS)もあり、償還期限まで保有した場合はインフレに合わせて増えていった元本を得ることができます。

  • Savings Bond
  • Savings Bondも米国債の一種ですが、こちらは記名式(所有者の名前が決まっており、転売できません)です。米国政府のお墨付きですから安全ですが、近年、EE Bond(固定利率のSavings Bond)の利回りは低く、魅力的ではありません。インフレに連動したI-Bondは今の利回りは高くなっています。6ヶ月ごとにインフレに合わせて利回りが変わります。TIPSと違い、元本はインフレには連動せず、購入価格のままです。

ここまで読んで安全で利回りの高い運用先がない、と思った人もいると思います。実際、その通りで現在のように低金利の時代は安全性と利回りは両立しません。もし「安全で且つCDや国債よりも利回りが高い金融商品があります」と勧められたら要注意です。

例えばUltra Short-term Bond Fundは、超短期(2年未満)の償還期限の債券に投資する債券ファンドです。債券は一般に、償還期限が短いほどリスクは少なくなるとされています。そこで、超短期の債券に投資するファンドであれば比較的安全だろう、と言うわけです。しかし、いくら短期のものであっても債券はMoney Market Fundなどと違い、元本割れする可能性がある金融商品です。元本が本当に保証されるものと、元本割れすることはほとんどないものとは、字面ではわずかな違いですが、中身は大きく違うことを知っておく必要があります。

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