宝くじで当たっても人は幸せにはならない、ということを繰り返し書いてきましたが、その信念に挑戦するかのような記事がThe Wall Street Journalに載っていました。
Using the Lottery Effect to Make People Save
記事によると2007年にアメリカでは$92.3 billionが合法的なギャンブルに使われ、同じ年の貯金額の$57.4 billion を上回っているそうです。人はギャンブルとなると楽観的に考えて「当たるかも」と思う習性があるそうです。
その習性を貯金に応用して「貯金して当てよう!」というCD(Certificates of Deposits = 定期預金)があるそうです。ミシガン州の8つのクレジットユニオン(信用組合)がハーバードビジネススクールの教授が考えたプログラムの一環として提供しているそうです。
この手の「当たりつき」貯金は日本では何年か前に流行ったような気がします。ギャンブルはやっぱり、魅力的なのでしょうか。ミシガン州のものは$25の最低預け入れ金額さえ入れれば、毎月$400が、また1年に一度は$100,000が当たるチャンスがあるそうです。
この貯金の良いところは、いくらギャンブル性があってもお金は無くならない事です。貯金してラッキーだったらさらにお金がもらえるというのは、まんざらでもありませんよね。
ただ、僕だったら$25で$100,000が当たるチャンスのあるようなものは、やっぱりギャンブルだと思ってしまいます。$25しか入れていない人が$100,000当たったら、きっと不幸になるでしょう。日本であったように、利率が高くなるとか、ボーナスが付く(預け入れ金額を越えるような賞金は当たらない)ようにすると思います。それが当たった本人のためになると思います。
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