Roth IRAはTraditional IRA(または単にIRA)と違い、拠出するときには節税になりませんが、老後に引き出すときに非課税になります。非課税のメリットのほか、70歳半以降でもRMD(Required Minimum Distribution)がないなど、IRAよりも有利になっています。
Traditional IRA(通常のIRA)からRoth IRAへお金を移すことをConvertと言いますが、今まではConvertするには年収制限があり、ある程度以上の収入がある人はConvertできませんでした。その年収制限が2010年からなくなり、いくら年収があってもConvertできます。年収制限のためにConvertできなかった人に取っては朗報です。
この変更でいくつか重要なポイントがあります。
- Convertの年収制限はなくなっても、拠出の年収制限はなくならない
- 2010年にConvertしても、それに掛かる税金は2011年、2012年に分割して払うことが出来る
- 通常のIRAとNon-Deductible IRAを持っている場合、税金の計算がちょっと面倒
既に持っているIRAをRothにConvertすることができても、新たに拠出するための年収制限はなくなりません。しかし一旦Non-deductible IRAへ拠出し、そのIRAからRothへすぐにConvertする方法でこの制限を回避することが出来ます。
これは2010年だけの特別措置です。
通常の(税引き前拠出の)IRAとNon-Deductible IRAの両方を持っている場合、どの口座からConvertする場合でも、税金の計算は全体の割合に応じて決められます。
参考ウェブサイト:
7 Things To Know About The 2010 Roth IRA Conversion
7 steps to a 2010 Roth IRA conversion
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