既に色んな所で報道されている通り、オバマ大統領の2009年度の確定申告がWhite Houseより公開された。
President Obama and Vice President Biden's Tax Returns
年収などの話は報道されているので、個人的に(Taxオタクとして?)気がついたところを書いてみる。
オバマ大統領
- 相続で得た株を売却して、キャピタルロスがある
- 短期米国債(Treasury Bill)を利益なしで売っているが、一体これは何???なぜ、そんなことをしたのか不明。
- お手伝いさんへの給与が少ないのはホワイトハウスに移るまでの短期間の分だけだったからかな。
- 寄付はノーベル賞委員から直接、チャリティ団体に払うことで自分の税金には関係ないように処理している。自分で行った寄付は40以上の団体に行っている。大統領という職業柄、特定の団体に偏らないようにしているのか。
- 贈与税が掛からないように二人の子供に$12,000ずつ贈与している。49ページ目でオバマ大統領が間違ってサインしてしまった欄があるが、横線で消している。そんなので良いのか。。。
Cost Basisが高いために売却した株の損失が$125,000ほどもあり、1年に計上できるのは$3,000の損失までなので、残りが繰り越し(Carryover)されている。将来のキャピタルゲインと相殺できるので、キャピタルゲイン税が低い今よりも将来のほうが節税効果が大きくなる可能性大。
バイデン副大統領
- AMT(Alternative Minimum Tax)に引っかかっている。
- Social Securityをもらっている。が、年収が多いために85%が課税対象になっている。
- Goodwillに2回、服などを寄付している。たぶん、夫人かな。
- 副大統領という重要な職業なのに、オバマ大統領のように本を出しているわけでもなく、収入としては慎ましいものなのかも。任期が終わったらいろいろと儲ける口はあるから良いのかも知れないけど。
コメントを追加