ところが意外と伸びているのが、REIT。REIT(リート)はReal Estate Investment Trustの略で不動産に投資する信託のこと。投資対象が不動産だからここ数年の住宅価格の下落やMortgage-backed Securitiesの不調で良くないかと思いきや、過去1年間で見ると60%、今年になってからでも(YTD)12%伸びとS&P 500などと比べると好成績となっている。

- バランスシートの改善 増資などで資金を増やし、経営体力をつけた
- 借り入れ金利の低下 どこからお金が出てくるのか分からないが、借り入れ金利が低下(正確にはスプレッドが少なくなった)らしい。
- 不良債権の整理 2年ほど前から積極的に儲からない不動産を処分して体質改善をしたらしい

REITの取引価格はNAV(Net Asset Value:純資産)を下回っていて(Discount)、しかも上記のような体質改善で今年も伸びが続くと予想するアナリストもいる。以前のピークまで戻るのかは別として、株や債権と違う資産クラスを持つ意味はあるということか。
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