クレジットカードに関する規制強化に関しては何回か取り上げてきました。
法改正でクレジットカードの手数料が複雑に
クレジットカードの契約内容変更通知
また掲示板でもトピックになりました。
規制が厳しくなったのでプロフェッショナルカード(法人名義カードに近いもの)の発行が増えているという話もしましたが、さらに詳しい内容がThe Wall Street Journalでまとめられていました。
Beware That New Credit-Card Offer
そこで、プロフェッショナルカードのどこが規制強化後の個人のカードと違うのかをまとめてみます。
- カード会社は支払いを利率の低い残高に適用することが出来る
- 支払いまでの猶予期間が21日未満でも良い
- 他のカードで支払いが遅れると、利率を上げることが出来る
- 限度額を超えた場合、多額の手数料を課すことが出来る
- 契約内容を事前の通知なしで変更することが出来る
要約すると、消費者保護のために導入された新しいルールが何も適用されず、規制強化前と同じになってしまうということです。
私はこういった規制強化では本当の消費者保護は出来ないという意見でした。企業は規制が強化されても抜け穴を見つけるからです。このプロフェッショナルカードも同様でせっかく作った法律の意味がなくなってしまいます。さらに悪いことに、無知な消費者がこういったクレジットカードの違いを意識することが少なく、今まで以上に不利な立場になってしまいます。
不利な条件のカードを作らないようにするためにも、勧誘がきたらプロフェッショナルカードではないか注意したいものです。
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