401(k)で選択できるファンドは10 ~ 20 くらいの事が多いと思うのですが、その中で株、債券、マネーマーケットなど大体の資産クラスをカバーするようにしているみたいです。それにターゲット型(リタイアする年に応じてリスクを自動的に変えてくれる)ファンドが10くらいあるというのが平均的な401(k)の選択肢ではないでしょうか。
このファンドの選択肢なんですが、何故か1年に一度くらい、ファンドの入れ替えがあります。ファンド会社側の都合なのか、営業の人がそうした方が儲かるからなのか、とにかくよく変わります。株式ファンドは別の株式ファンドへ、債券ファンドは債券ファンドへという具合に、大抵は資産クラスが同じもの(かつ性質が一番近いもの)に変わります。あるファンドを保有していたら、ある日を境に勝手に別のファンドに変えられます。また、新規の拠出も今まで拠出していたファンドがなくなった場合、新しいほぼ同等のファンドに自動的に変更されます。
僕が働いている会社の401(k)もつい先日、このファンドの入れ替えが行われました。僕の拠出先のファンドは債券ファンドと株式ファンド(どちらもインデックスファンド)の2つというシンプルなもので、入れ替わるファンドではなかったので特に問題はありませんでした。債券ファンドの選択肢が今までPIMCOだけだったのが、Vanguardの Total Bond Market Indexも選べるようになったので、そちらに乗り換えましたが、強制的なものではありませんでした。
ところが強制的に変えられてしまうファンドのリストを見ていたら、「あれっ?」と思うことがありました。こんな感じです。
Fidelity Select Technology Portfolio --> Vanguard Target Retirement Fund (年齢に合わせたもの、例えば2050とか)
Oppenheimer Global Fund Class Fund --> 同上
Oppenheimer Developing Markets Fund --> American Funds EuroPacific Growth
Vanguard Mid-Cap Index Fund --> Vanguard Extended Market Index Fund
Vanguard Small Cap Value Index Fund --> 同上
Vanguard Small Capitalization Growth --> 同上
Technology PortfolioとかGlobal Fundがターゲット型になるとかは、そのまま強制的に変更されるに任せてしまうと資産クラスの分配が結構変わってしまいます。ファンド入れ替えのお知らせを見逃した場合は自分が意図していないファンドに投資することになるので、注意が必要です。Developing Markets Fund がEuroPacificに変わるのも微妙な気がします。最後の3つのファンドに至ってはどれもExtended Market Index Fundへ統一。せっかくいろいろ考えて別々のファンドに投資しても意味がなくなります。
もっとも、最初からこういったファンドに投資している事自体が偏っているとも言えるのですが、それでも何らかの意図を持って敢えてそういったファンドを選んでいた人たちはがっかりでしょう。僕は今は401(k)もそれ以外の投資もできるだけシンプルにファンドの数を減らしてインデックスファンドのみにしています。ファンド入れ替えのことも考えると、細かくファンドを分けるのはあまり意味が無いのかもしれません。皆さんもご注意ください。
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