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クレジットヒストリ

クレジットヒストリとは?

クレジットヒストリとは、その人の借金の履歴です。クレジットカード、自動車ローン、住宅ローン(Mortgage)から、公共料金や家賃の支払いまで含まれ、これらの支払いをきちんとしているか、借り入れ金額が多いか、などが記録されます。一人一人、Social Security Number=SSN 社会保障番号)ですべて管理され、引越しをしても、クレジットカードを解約しても、SSNが同じ限りは*1、すべて記録に残ります。また、これらの記録をまとめたものをクレジットレポートと呼びます。 Lender(金貸し)、つまり銀行やクレジットカード会社は、お金を貸す前に、その人に貸しても大丈夫か、と言うことをこのクレジットヒストリを元に判断します。クレジットヒストリだけで判断しているわけではありませんが、ヒストリを点数化したスコアが悪かったり、スコアそのものが存在しないと*2、ローンを却下されたり、クレジットカードを作ってくれないことがあります。アメリカでカードを作ったりローンを組むためには良いクレジットヒストリは必要不可欠なものです。

ヒストリの内容

ヒストリには自分が持っている借金と住所(過去に住んでいた住所も含む)などが記録されています。クレジットカード会社、住宅ローン、分割払いなどすべての記録が、最長で7年分(破産記録は10年間)載っています。公共料金の毎月の支払いや、税金の滞納なども記録されますから、支払い相手は金融機関に限りません。

クレジットヒストリの作り方

まず最初に、クレジットヒストリにはSocial Security Number (SSN)が必要です*3。SSNは公共料金(電気やケーブルTV)を払うとき、アパートを借りるときなどに要求されますから、その時点でクレジットヒストリが作られる可能性があります。しかし、本来は「借金」の記録なので、支払いが遅れない限り、公共料金などはヒストリになりません。そこで、本当の借金をすることからヒストリが始まります。一番簡単な方法はクレジットカードを作ることですので、クレジットカードの節を参考にしてください。 何とかしてクレジットカードを作ったら、毎月、きちんと請求額を払っていきましょう。利息も払わなければいけないし、ヒストリも良くならないので、必要のない限りはリボ払い(Revolving Credit / Payment)はしないでおきましょう。ときどきクレジット残高を少し残し、リボ払いにしたほうがヒストリになると言う話も聞きます。つまり、借金があってそれを毎月きっちり返している(=返済能力、お金の管理能力がある)証明になることもあります。この場合でも、残高はわずかにして、必要があればいつでも払いきれる金額に抑えましょう。ただし、どのくらいならヒストリが良くなり、いくら以上ならヒストリが悪くなる、と言う情報はありません。あえて危険を冒して残高を残しておく必要はないと思います。

Credit Bureau

クレジットヒストリは次の3つのCredit Bureau で別々に管理されています。 面倒ではありますが、賢い消費者としてはすべてのBurearuの記録を確認したほうがいいでしょう。

無料のクレジットレポートとは?

2003年に承認されたThe Fair and Accurate Credit Transactions Act(FACT Act)という法律により、消費者は誰でも1年に一度、無料でEquifax、Experian、Trans Unionのクレジットレポートを入手できるようになりました。この法律では誰でも簡単に自分のレポートを入手できるようにする事が義務付けられました。3社はそれぞれ別々のレポートを記録しているので、必ず3社のレポートを全て確認するようにしましょう。

申し込む前に

ウェブや電話で申し込む場合、自分が既に持っているクレジットカードや住宅ローン(Mortgage)の情報をまとめておきましょう。本人確認のため、例えば「あなたは○○銀行に住宅ローンがあります。毎月の支払額を下の選択肢から選んでください。」などの質問をされます。こういった情報は普通、本人しか知らないので、他の人が入手しようとしても答えることが出来ず、セキュリティを高める措置と言えます。私が申し込んだときにはその他に、前に住んでいた住所や、Mortgageを持っている会社名などを聞かれました。

無料レポートの入手方法

ウェブの場合

法律により、1つのウェブサイトから簡単にレポートが入手できるようにする事が求められ、その目的で作られたウェブサイトがAnnualCreditReport.comです。このサイトに行けば、氏名や住所などの情報は1度入力するだけで、3社のレポートを取り寄せることが出来ます。最初のページで自分の州を選択した後、「Request Report」ボタンを押し、その後は指示に従ってください。 注意しなければいけないのは、レポートを取り寄せる過程で、3社それぞれのウェブサイトに転送され、1つのレポートが終わったら、必ずページの上にあるリンクでAnnualCreditReport.comのサイトに戻らないと、次の会社のレポートが手に入らないことです。ウェブサイトのデザインが変更される可能性もあるので、詳細は実際に入手するときに注意深くウェブサイトの説明を読んでください。私が申し込んだときは、どの会社も参照番号を控えて置く事で、30日以内ならレポートを何度でも見れるようになっていました(ただし、レポート内容は申し込んだときのままで更新されません)。

電話の場合

877-322-8228に電話をし、認証プロセスを行います。申し込んでいるのが本人と認証されると、レポートが郵送されます。

郵便の場合

申し込み用紙(ダウンロードはここ)に必要事項を記入し、下記の住所に郵送します。 Annual Credit Report Request Service
P.O. Box 105281
Atlanta, GA 30348-5281
*1:一度SSNを取得したら余程特別な事情がない限り変えることはありませんから、一生ついて回ることになります。
*2:日本からアメリカに来たばかりの人はヒストリが存在しない
*3:SSNの取得方法はインターネット上に解説が多数ありますので、割愛します。
*4:「口座」と訳されることが多いですが、Accountは銀行口座だけではなく、カードやローン、公共料金などまで広義の意味で自分の情報をまとめてあるものがすべてAccountになります。