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近い将来の利上げ

guest(ゲスト)

近い将来、おそらく12月に利上げがなされると予想されていますよね。
それに備えて、今取れる、取るべき、投資行動って何かあるでしょうか?

以前に中国ショックで予期せぬ株価下落が起こった際にも質問させてもらいましたが、
その時は先のことは分からないのだからstay the courseで、とのことでした。

利上げに関してはかなりの確信で予期できるイベントなので、
そういった場合にはどうなのだろうと思い質問させていただきました。

例えば、株、債券の比率を今よりどちらかに偏らせる、
毎月株・債券に定期的に投資しているなら、今は銀行口座に入れておき、
利上げ後、おそらく株も債券も下がった後に、銀行口座から株債券に移す、
などなど。

ちなみに、現在は課税口座にVTSAX(国内株)とVBTLX(国内債券)のインデックスファンド、それに銀行口座に5:1:1くらい(total ~200k)で入れてあります。
またそれとは別に職場の403(b)のリタイアメント口座でターゲットファンドに投資してます。

明確な答えはなく、個々人の投資スタイル、信念によって異なるのかもしれませんが、
アドバイスをいただけるとありがたいです。

Nobu 2015/11/08(日) - 09:48

人によって見方が違うと思いますが、僕が聞いた解説だと12月の利上げは無いんじゃないかという話でした。実際にどうなるかは分かりませんよね。

それとは別に長期金利は経済環境で市場が決めていくので(Fedの金利は短期金利)、12月の連邦準備理事会の会合とは直接は連動しないのかなと思います。VBTLXとかはAverage Durationも5.9年と長めなんで、短期金利の動きとはあまり関係なさそうな気がします。なので、私の意見としては保有されているファンドと短期金利との関係で比率を変えたりするのではなく、もし市場の環境によって変えるとすれば長期金利に注目しなければならないと思います。私はそれも予測できないので、1年に一度、リバランスするだけですが。

jinmei 2015/11/08(日) - 19:29

私なら、「利上げが12月にそれなりの確率で起こるかもしれない」ということを理由にして自分のポートフォリオをいじるということはしません。

> 例えば、株、債券の比率を今よりどちらかに偏らせる、毎月株・債券に定期的に投資しているなら、今は銀行口座に入れておき、利上げ後、おそらく株も債券も下がった後に、銀行口座から株債券に移す、などなど。

この類いの行動の背後にあるのは、近々あるかもしれない経済的イベント(この場合は利上げ)を利用した巧みな売買(もしくはそれを控えること)でリターンを向上させられないだろうか、という発想ですよね。これを成功させるためには、

  • 12月に実際に利上げはあるのか
  • あるとして、それが株価や債券利回りに与える影響はどうなのか
  • 現時点での価格や利回りに織り込まれている分を超えた変化が今後起きるのか

などといったことを正確に予測できる必要があります。

直近の雇用統計の数字がよかったことで、12月の利上げの確率は高まったというのがいまの市場のムードのようですが、ほんの1ヶ月前くらいまではむしろ年内の利上げは見送りかという雰囲気が濃かったですよね。これから12月のFOMCまでの間にまた逆向きに作用する情報が出てくることがないとは私には断言できず、12月に利上げがあるかどうか自体からしてまず確信が持てません。そもそも、現在の「市場のムード」がFRBの意向を正しく捉えているのかどうかの確信も私にはありません。

次に、仮に12月に利上げがあったとして、たとえばそれで株価は上がるのか下がるのかも私にはそれほど自明ではありません。ごく一般的には利上げは株価にはマイナス材料でしょうけど、一方で景気の回復ぶりを裏付けているとか、金融政策の不透明感が払拭されたとかいった事情で上昇することもないとはいえないでしょう。

一方、「かなりの確信で予期できるイベント」であるなら逆に、それが起きることを見越した価格への織り込みはすでにはじまっているはずです。たとえば米国の10年債利回りは先週末に急上昇していますが、これは雇用統計の発表を受けた利上げ観測の債券利回り(つまり価格)への織り込みがすでにはじまっていることを示しているといえそうです。とすると、実際に12月に利上げがあり、さらにそれが債券価格の下落につながるというところまで正しく予測できたとして、いまから債券を売るなり買うのを控えたりすることで利益を上げるためには、すでにこの見込みが織り込まれて値下がりしている分以上の変化が今後起きることまで予測できないといけません。そのような精密な予測をする能力も私にはありません。

これらに加え、イベントベースで取る特別な投資行動に伴うコストも考える必要があります。資産の売買を伴う行動であれば、ものによっては売買の手数料がかかりますし、課税口座で利益が出ている資産を売るのであればこの時点で発生する税金も行動に伴うコストとなります。また、投資できる資金があるのにそれを控えるのだとすると、それを遊ばせておいた分だけの機会損失も実質的なコストになります。特別な投資行動によって最終的に利益を上げるためには、最低限、これらのコストを上回る分だけの追加リターンを実現する必要があります。

以上のような要素をクリアしてうまく追加リターンを得られるという能力のある方はぜひ行動するべきでしょう(また、そういう能力のある人はごく短期間に大金持ちになれるでしょうし、おそらくこの掲示板で議論などする前にすでに行動済みでしょう)。私個人には、上記の3点を正確に見極め、マーケットを出し抜いてコストを上回る利益を出せる能力があるとはとても思えないので、結局とくにできることはないという結論になります。

guest(ゲスト) 2015/11/12(木) - 05:08

なるほど、すでに(ある程度)現時点で織り込み済みである、はじまっている、ということがあり得るわけですね。

追加のコストもまさにおっしゃる通りだと思いました。
手数料等金銭的なコストに加え、あれこれ考えたりする心理的また時間的コスト、また行動する時間的手間的なコスト。

私も正確に見極め、マーケットを出し抜いてコストを上回る利益を出せる能力はとてもないので、stay hte courseで行こうと思います。

ありがとうございます。

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