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Expense Ratio の高い401Kファンド

ひまわり

一昨年解雇され、去年ようやくスタートアップの会社に就職できました。
スタートアップなので、会社のベネフィットはまだ最低限のものがあるのみの状態ですが、来月から401Kが導入されることになりました。投資会社はVoyaという会社です。ファンドリストをみると、Voyaのファンドしかなく、ほとんど2030などのターゲットファンドです。Expense Ratioをみてびっくりしました。一番低いものでも2.5%で2.8%以上のものがあります。
*なぜこんなに高いのでしょうか?
*ここまで高くてもこの401Kに拠出したほうがいいのか、何か別の方法があるでしょうか?
ちなみに、私たち夫婦は52歳、Roth IRAに$6500づつ、夫の401Kに$24000/年とマックスを入れています。
50歳を過ぎてここからぐっと貯蓄を増やしたいのですが、、、。
お知恵を拝借させてくださいませ。

通りすがり 2017/08/14(月) - 17:11

全部がER 2.5以上とかちょっとひどいですね。

Start-up/Venture含むSmall Businessの401k fundsの平均ERは1.25とかそのあたりだったと記憶しています。
もちろんこれは平均なのでER 2.0超えのfundがあっても全然おかしくはありません。
が、2.5超え「しかない」ってのはちょっとひどいです。
普通は最悪でもER 1.0~1.5ぐらいのpassive index fundがあると思うのですが。

ERが高くなる理由としては
- volumeが少ないのでfund administration feeが高い
- employerがfund administration feeに対して負担してない(employeeにpass-throughしてる)
なんてのがありますが、start-up/ventureだと両方共ヒットしてしまう事が多いと思われます。
また、そういう状態ですと、Account management feeやAccount administration feeも高かったりしませんか?

しかしながら401kの節税効果自体は拒否する事が出来ないのも事実。

401kのバカ高ERで糞なボッタクリcustodianを肥えさせるのは納得がいかないかもしれませんが、その分をtaxableなどで運用しても結局401kで運用したほうがいい結果になるというのが現在一般的に言われている話です。
(もちろん現在のmarginal tax rate、将来のtax rate等など色々考慮する面はありますが)

またstart-up/ventureの場合、少しづつ変化していく事が予期されますので、来年の401k line-upないしはcustodianは変わってるかもしれません。
今high ERを甘じて受けていれば、将来溜まった大きなお金をlow ERなfundで運用できる・・・かもしれません。

ご存知のようにrule of thumbとしては
  1. Max Company Matchまで401kに拠出
  2. (Backdoor) Roth IRAへMax拠出
  3. 401kへ拠出
  4. Taxable運用
という順とされていますが、今までmax outしているのであれば、引き続きmax outでもいいと思います。
もちろんStart-up/Ventureとのことなのでcompany matchは無いかもしれませんが、単純に#1を飛ばして考えればいいだけです。
注意点としては、#2をスムーズに行うためにも前職での401kをIRAにconvertするのは待ったほうがいいです、もし前職401kをキープできるなら。
Rollover Traditional IRAをもった状態でBackdoor Rothをしようとするとpro-rata ruleに引っかかるので、tax eventが発生してしまいます。
だめな場合は#2も諦めないとだめかもしれませんね。とてもじゃないけどER 2.5とかのfundしかない401kへroll-inするのはおすすめできませんし。

>*ここまで高くてもこの401Kに拠出したほうがいいのか、何か別の方法があるでしょうか?

別の方法・・・といえるかどうかはわかりませんが、HR/Executives(いるならCFO)に働きかけるのがいいと思います。
基本的にStart-up/Ventureは種類にもよりますがHRの人員ってfull time employeeじゃないと思います。
なので401kの設定も対して熟慮の上に行われたわけではなく、結構適当にcustodian候補に言われるがままに選ばれた可能性もあります(custodian自体、向こうが「人材を得るため、長く働いてもらうためにも401k設定したほうがいいですよ、ほらっ!」みたいな営業を掛けてきた最初のところ、なんていうレベルの可能性も)。

Start-up/Ventureであっても、他のいかなる事業規模、業種の会社と同じく「優秀な人に来てもらえる魅力的な会社にしたい」「優秀な人には長くいて欲しい」というのは同じなはずです。
したがって「企業の魅力を向上する案」に対しては聞く耳を持っているでしょうし、Start-up/Venture故の風通しの良さ(下の意見が上に通りやすい)があるはずです。

まず現状の401kの問題点を提起して、他の従業員の同意と共に上に掛け合い、401kの見直しをスタートさせるよう働きかけるのは大いにありでしょう。
401kの見直しにかかる人員コストが、見直しによって生まれるであろう企業魅力に見合ったものだと思わせることができれば、普通は見直し作業をしてくれるはずです。

ひまわり 2017/08/15(火) - 12:51

ご回答ありがとうございます!
ちょっと訂正です。
よくみたら、高いのはERではなくTotal Gross Annual Operating Expensesでした。
ER自体は0.8から1.1ですが、TGAOEは、2.5%から3%となっています。
これは、employerがfund administration feeに対して負担してなくて、全てOEとしてEmployeeにパスしているということでしょうか?

また、ほぼ全てVOYAの自社のアクティブファンドしか選択肢がありません。ベンチマークに対して全て下回っているものしかないのですが、、、ベンチマークって具体的に何と比べているのでしょうか?

いままでは、比較的大きな会社のきちんとした401Kだったので、あまり考えたことがなかったのですが、これを機会に勉強中です。

通りすがり 2017/08/15(火) - 15:31

0.8 - 1.1なら、まあsmall business(startup/venture)の401kとしては現状においては全然ありだと思います。

Total Annual Operating Expense というのが、まさに"Expense Ratio" ERで、SECによって明示が義務付けられているものです。
実際のERには2種類存在します。Gross ER (Total Annual Gross Operating Expense)とNet ER (Total Annual Net Operating Expense)です。

fundのexpenseというのは、
- management fee (e.g. managerの人件費)
- administrative fee (e.g. officeのrent fee、庶務/秘書等の人件費)
- distribution/service/advertising fee (e.g. 広告、 12b-1)
で構成されています。

gross expense ratioは上記全てを含んだトータルの金額のfundのトータルアセットに対する比率です。
net expense ratioは実際に(直近のFYで)支払われた金額の比率になり、基本的に幾つかの費用が除外されたりdiscountされたりreimbursementした結果のfeeの率となります。
例えばofficeのrent feeなんてものはfund毎に設定しないでも口座管理費とかそういう年固定費として徴収してもいいわけですしね。
後はvolumeが大きければmanagement feeも抑えれたり(低い率でも十分な報酬になる)しますしね。

したがって投資家側は基本的にNet ERだけ見てれば(概ね)良い・・・と言えなくもないです、通常は。

が、一つ落とし穴があります。
gross expense ratioというのは予測可能な費用(人件費やrent、広告費等が主ですから)ですが、そこからどれだけdiscountされるか、なにがwaiveされるか、どれぐらいreimbursementされるかなどは予測不能です。あくまでも知り得るのは直近のFYにおいての過去の値。
Net ERは、運用会社の胸先三寸で買えることができます。
ひどい新設401kなんかだと、人を呼び込むためにも最初は出来る限り低いNet ERにしておいて、ある程度まとまった金額になったらdiscount/waive/reimbursementをやめるなんてこともあると聞きます。
401kの性質上、在職中のrolloverは基本的に無理ですし、お金を引き出すこともできません。
一回入れてしまったら退職でもしないかぎり入れ続けるしか選択肢が無いですからね。
Long Term(例えば30台ないしは20台の年齢で、会社を移る気が基本的に存在しない)な場合はNet ERよりもGross ERを気にしたほうがいい場合がありますね。

Grossが2.5~でNetが0.8~1.0ってのは、かなりのdiscountです。上記で述べた撒き餌状態じゃないかな~とか思いますが、もしかしたら会社がものすごく頑張って交渉した結果なのかもしれません。
ちなみに大抵の良質と言われるfundの場合、Gross ERとNet ERの差は殆どありません(0.1以下の差)ので、安心なんですけどね。

なお401k設定費用の会社負担分が従業員に流れてきているかどうかを見分ける手段はほぼ無いのではないかと思います。

> ベンチマークって具体的に何と比べているのでしょうか?

Fund BenchmarkはFund毎に設定されています。
Prospectusがかならずあるはずですので、何がBenchmark Indexになってるかをご覧になるといいと思います。

> ほぼ全てVOYAの自社のアクティブファンドしか選択肢がありません

どうしても想定volumeが少ないと運用会社に強気に出れないので微妙になってしまうのは致し方ありませんね。
Voyaが売りたいFundセットをそのまま持ってるパターンの401kなのでしょうね。

> ベンチマークに対して全て下回っているものしかない

まあ「Activeだから悪、benchmarkに負けてるから悪」というわけでも無いと諦観して「Tax Advantageな口座にお金を入れてる」と割り切るしかないですね。
(ActiveでBenchmarkに負けてるFund Managerがいるからこそ、Index Fundは美味しいのです。ヘッタクソが大金持って頻繁に売買してliquidityを生み出してくれてこその世界ですから。したがって市場全体で見れば即悪と断じるわけにはいかないのです。それらにしか投資できない人たちには申し訳ありませんが・・・笑)

現状においてNet ERが0.8 - 1.0だと、ちょっと交渉は難しいかもしれませんね。来月から新設ってことだそうですし。
ただ良く自分の401kを理解し、随時目を光らせて、変な動き(fundのNet ERがバク上げとか)があったら、即座にHRに掛け合える準備をしておくのはいいと思います。
バク上げされた年と、翌年ぐらいの2年間はふざけたERを甘受しないといけないですが、その翌年には別の良い所へ切り替え出来るかもしれませんし。

通りすがり 2017/08/15(火) - 15:35

追記:
Voyaの401k口座で、VoyaのFundを、という状態であるならばReimbursementが大きいのかもしれませんね。GrossERとNetERの差。後は物によってはFund自体に販売奨励のkick-back的なものがあったりもしますね。なので、かならずしもNet ERが低すぎるから撒き餌だ、というわけではないです。

ひまわり 2017/08/15(火) - 16:44

Exp Ratio とOperation Expがごちゃごちゃになってしまいました。
よく分かっていない質問ばかりで申し訳ないです。

このVoyaの各ファンドのprospectus Sheetには、Operationsの項目にGrossとNetのERがあります。
更にVoyaからのletter部分にFee and Expense Informationとして 全てのファンドのGross とNetのOEリストとなってあげてあります。

例を挙げると
Voya Index Solution 2030 Portfolio -Service 2 Class
prospectus Sheet
Operations
Gross Prosp Exp Ratio---0.92% of fund assets
Net Prosp Exp Ratio---0.79% of fund assets
List in letter
Total Gross Annual Operating Expenses
--As a % 2.72%
--Per $1000 $27.20
Total Net Annual Operating Expnses
--As a % 2.59%
--Per $1000 $25.90

それぞれどのようにみたらいいのでしょうか?

通りすがり 2017/08/15(火) - 20:10

う~ん、答えてて言うのもあれですが、ちょっと私にはわかりませんねえ。

Letterというのはannual reportとかでしょうかね。
来月から、とのことなので他で使われた去年度のreportとかなのでしょうか。
それともProspectusのAddendum(Notice of Revision)?

prospectusはいわゆる「目論見書」なので、「こうなる予定です」ってな話です。
多分expenseの話のどこかに内訳や、0.20%はwaive/reimburseしますとか書いてあると思います。
(それがgorssとnetの違い)

例えばVoyaのIndex Solutionなら、http://prospectus-express.newriver.com/summary.asp?clientid=ingll&docty… 自体がFundのprospectusです。
まさにS2 Classのものが

Management Fees 0.23
Distribution and/or/ Services (12b-1) Fees 0.40
Other Expenses 0.04
Acquired Fund Fees and Expenses 0.19
Total Annual Portfolio Operating Expenses 0.86
Waivers and Reimbursements (0.07)
Total Annual Portfolio Operating Expenses after Waivers and Reimbursements 0.79

なんてありますけど、まんまコレじゃありませんか?

Letterとやらでなんで2.72とか2.59とかという数字があるのか、そもそも"Letter"とはなんぞや?というのはちょっとわかりかねます。
Letterそのものに、そのLetterが何であるか書いてありませんか?

通常は"Prospectus"で目論見を運用前に表明し、運用し、期末に"Audited"/"Annual Report"で実際にかかった費用率を出してくるものなのですが、LetterがReport相当もしくは"Prospectus"を補填(ProspectusがFundのGenericな目論見書なので、ひまわりさんのところの会社の401k fundsとしての違いを書き記しているもの)だったりするとER 2.59ってことになりますねえ。
いずれにせよ、Letterとやらが何であるかがLetterに書いてないかを良く読む、HR/Finance/Voyaに聞いてみる、ってのがいいと思います。

通りすがり 2017/08/15(火) - 20:18

ちなみに先にも書きましたが、
  "Operating Exepense"
というのがまさに通常みんながER(Expense Ratio)と言ってるものの"Expense"そのものです。

"Total"とか"Annual"とかわざわざついていますが、普通はOperating Expenseっていったら"Total Annual"です。
(quarterly operating expenseとかは聞いたことがありません)
"Ratio"といってるのは、期末でのNAVに対する割合をだすのでRatioとなります。

ひまわり 2017/08/15(火) - 20:36

そうです、まんまそれです。クラス2です。
letterというのは、401Kのお知らせみたいな書類が送られきた中にはいっていたものです。
Investment-related informationというタイトルがついています。

前の会社の401Kでも探してみると、Required Disclosure Information というSectionに同じタイトルで書類があり、Annual Gross Expense Ratioの記載のある同じようなリストがあります。
ただ、内容は全然違います。
例えば、Vanguard Institutional Index Fund Institutional SharesはprospectusでERが0.04%、Annual Gross Expense Ratioでも同じ0.04%になっています。
やっぱり、今の会社は、いろいろなFeeを全部載せてEmployeeにpassしてトータルしたものを‘Total Annual Operating Expenseとしてるのかと思ってしまっています。

通りすがり 2017/08/15(火) - 21:06

それだとletterに書いてあるERが、ひまわりさんが資本投下した場合のERということになりそうですね。

> いろいろなFeeを全部載せてEmployeeにpassしてトータルしたものを‘Total Annual Operating Expenseとしてる

まあStart-up/Ventureだとそんなもんかと。
401kを設定する上での障害はかなり大きいはずです。人も時間も金も掛かる。
設定してくれてるだけマシと考えて利用するしか無いんじゃないですかね~
やっすい所でもsetup feeって$1kとかはするみたいですし(small business用で有名?なEmployee Fiduciary https://www.employeefiduciary.com/401k-plan-pricing/ でも new plan setupで$500のようです)、ぼったーな所ならうんこなline-upでsmall business用、1-10人規模でも平然と$10k overを要求してくるでしょうし。
まあER2.0超えとかだとさすがにイタイので、勉強して何が良くないのかなど資料をまとめ、対案(別Custodianの情報を集めたりとか)を提示して、会社を説得するというのがいいかと。

"How to convince your company to switch 401k plan"
とか
"Best 401k plan for small business"
とかぐぐるさんに尋ねてみるのは如何でしょうか。

VanguardがSmall Business用401kを数年前に始めたはずですが、アレってどうなんでしょうね。

ちなみに言い忘れましたが私はHRでもFinanceでもなければ、CPA等の専門家でもありません。
Financeの高等教育を受けたわけでもありませんし、401k等の設定に携わったりしたわけでもありません。
ただのド素人ですから、まあ眉唾でお話を聞いておいてくださいね。

ひまわり 2017/08/16(水) - 12:04

>ちなみに言い忘れましたが私はHRでもFinanceでもなければ、CPA等の専門家でもありません。
Financeの高等教育を受けたわけでもありませんし、401k等の設定に携わったりしたわけでもありません。

そうなんですね。それでここまでの知識をお持ちなんですね!
投資は自己責任。当然と思っています。

ありがとうございました!わたしもこれから頑張って勉強します。

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