埋蔵金といっても出てきたのはうちのバスルームではないのですが。
クリーブランドの古い家のバスルームを改装していたら、壁の中から現金の入った箱が出てきたというお話。
http://blog.cleveland.com/pdworld/2007/12/he_found_182000_in_her_bathroo.html
http://www.clevelandmagazine.com/ME2/dirmod.asp?sid=E73ABD6180B44874871A91F6BA5C249C&nm=&type=Publishing&mod=Publications%3A%3AArticle&mid=1578600D80804596A222593669321019&tier=4&id=301A91CE5A374F95972B378B9036CA29
大恐慌時代に銀行が信用できなかったのか、表に出せないようなお金だったのか、とにかく当時の紙幣で15万ドルだか18万ドルだかが出てきたらしい。古い紙幣なので、コレクターに売れば50万ドルくらいの値打ちになるだろうという。
さて、見つけたのはバスルームを改装していたハンディマン。ホームオーナーが留守の間の出来事だった。アメリカでは基本的に持ち主不明の拾得物は発見者のものとなるので、この時点でハンディマンがホームオーナーに黙ってお金を持ってトンズラすることもできたはず。しかし彼はそうはせず、オーナーに電話して「すごいことが起こったので家に帰ってきてほしい」と頼んだ。
詳しい話はリンク先の記事を読んでいただくとして、思いもかけない大金は各人の人生を狂わせることになる。最初、ホームオーナーはハンディマンに「このお金は山分けしましょう」と言っていたのが、いつの間にか「これはわたしの家から出たお金だから、わたしのもの。あなたには発見者として10%を払う」「あなたの取り分は1000ドルか1500ドルくらい」という風に話が変わっていく。ホームオーナーは母親をハワイ旅行に連れ出し、双方は弁護士を雇い、途中でミステリアスに現金の一部が入った箱が紛失し、噂が広まるにつれて当時のホームオーナーの遠縁の遺族が登場し(当時のオーナーの直系の子孫はいなかった)…
裁判所命令で現ホームオーナーが「埋蔵金」を差し出したときには、2万5千ドルちょっとしか残っていなかった。そして、そのお金の86%は遺族のもの、残りがハンディマンのものとの裁定が下り、弁護士費用を差し引くと、ハンディマンが受け取ったのは2700ドルだった。
弁護士いわく「こういう話は絶対口外してはだめなんですよ。実はわたしのクライエントの中に、他にも壁から埋蔵金が出てきた方がいますが、その方たちは絶対に口外しない。だからこんな大騒ぎになることもなかったんですよ。」1930年代のクリーブランドは全米第6の都市。当時建てられたお屋敷の中には、まだまだ埋蔵金が眠っている可能性がある。
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