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Savings I bondsの購買力低下表 (fixed rate 0%, 30年)

通りすがり

bogleheadsのBBSより
Savings I bondsはTIPS(Treasury Inflation-Protected Securities)に近い、Gov. Backedなインフレ追従金融商品です。

CPI-Uがインフレ尺度として正しいかどうかはさておき、実際にはredemption時にfederal taxが適用(state/local taxは無)されるので実購買力は下がります。
TIPSやI BondsのようなInflation-Protectedの金融商品を買う最大の動機は「将来の$1を現在支払う」というプリペイドに近い考えに基づきます。
すなわち、現在$1のものがインフレによって将来2倍の$2になったとしても、Inflation-Protected金融商品に現在$1入れておけば$2まで値上がった時点でも買える、という事です。

しかしFederal Taxが適用されるため、実際には買えない可能性があります.
I Bondsの場合、Fixed RateとCPI-U追従Rateの2段レートで、現状のようにFixed Rateが0%の場合、間違いなく将来の$2の商品は買えません.

その計算は
1 - (1 + (1 + 利率>)^(年数>*2)) * (1 - 想定Marginal TaxRate>)) / (1 + 想定Inflation Rate> ^ 年数>
で計算されます。

その話題が
http://www.bogleheads.org/forum/viewtopic.php?t=113648
にあります。そしてFixed rate 0%を30年保有した場合の様々なInflation&Tax Rateでの結果の表が
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0ArGaNpTAPEwedGZvT3JydE1Ub1…
においてあるようです。
I Bondsは半年複利なので (1 + 利率>)^(年数> * 2)で計算しなくてはいけないところを、この表だと年間利率 (1 + 利率*2>)^年数>だったりしていますが大差はないはずです。

.
.
. Loss of purchasing power in 0%-fixed rate I-bond after 30 years depends on tax bracket and inflation
.
. Inflation => 2% 3% 4% 5% 6% 7%
. Tax bracket => 10% 4% 6% 7% 8% 8% 9%
. 15% 7% 9% 10% 12% 12% 13%
. 25% 11% 15% 17% 19% 21% 22%
. 28% 13% 16% 19% 22% 23% 24%
. 33% 15% 19% 23% 25% 27% 29%
. 39.6% 18% 23% 27% 30% 33% 34%

こうみて驚くのが4%の想定インフレで7~27%の購買力低下を招くことです。実際に計算した値をみてちょっと驚きました。

もっとも、他に代替物がないんですよね~(笑
Fixed 0%でもI Bonds以上に
- 利率が高く
- 安全で(最低でもFDIC-insured)
- Liquidityが高く
- Tax Deferred Growthで
- Tax Free Growthへの変換も可能(529へのConvert)
なものなんて無いんですよねぇ。

余談ですが、該当ページの下の方の投稿でTax Freeで529へのConvertが出来るんだぜと報告してる人がいて、その報告に基づいてwikiが更新されていますが、決して報告者は私ではありません(笑
(というか、Bogleheads Wikiでそのネタに触れてなかったことを知って逆に驚き)

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