遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年もFI Planningをよろしくお願いします。
今年は株や債券などの市場や税金など、自分の家計/ファイナンスに直接関わるトピックだけではなく、もうちょっと広い意味のパーソナルファイナンスや情報を取り上げていけたらと思っています。
今年最初は、カードや個人情報に関するセキュリティに関して書いてみます。
今までもセキュリティは重要だったのですが、昨年当たりからトレンドが変わったような気がします。今までは自分のミスでリスクが発生してしまうことが関心の中心でした。パスワードの管理や、フィッシング詐欺、SSNの管理、郵便物(特にカード関連)の扱いなど、自分が気をつけることでリスクを減らすことができると考えられていました。
『今までのセキュリティ対策』
・金融関連のパスワードは分かりにくいものにして、金融機関ごとに別々の物にする。
・SSNは本当に必要な時にしか教えない。
・どんな物でも自分の名前が書いてある物を捨てるときはシュレッダーへ
・ATMを利用するときにはスキミング機器がついてないか確認
・最低限、1年に3社の無料クレジットレポートを確認
・怪しいリンクなどでカードや個人情報を入力しない
しかし最近、大規模な犯罪グループ(と思われる)の活動が活発になっているのか、大企業からカード情報などが流出することが多くなっています。私個人で言えば、AdobeかTargetか全くどこが流出源か分かりませんが、Bank of Americaのクレジットカード再発行と、自分の力ではどうしようもないカード番号流出がありました。金銭的な被害は今のところ無いものの、こういう状況が続けば個人情報が漏れ、なりすましなどの被害に遭わないとも限りません。
今まで通り自分のミスを防ぐことも重要ですが、もしかすると今後は何も被害に遭っていなくても、積極的に自分を守る必要がでてくるのかも知れません。
『これからのセキュリティ対策(予防策)』
・クレジットフリーズをすることを検討
州によって費用などが違いますが、クレジットフリーズをすれば誰かが勝手にクレジットカードの申請ができなくなります。ただ、最近は景気が回復してカードの特典が魅力的なのもあるので、フリーズや解除にお金が掛かると頻繁にはできなくなるのが難点です。
・チップ入りカードの利用
日本やヨーロッパでは当たり前のICチップ入りのクレジットカード。アメリカでは全く普及していませんが、F Friesさんの情報によると発行してくれる場合もあるようです。私も「ヨーロッパに行くから」といってチップ入りカードをリクエストしてみようかな、と思っています。
・使い捨てカード番号の利用
これは一部のカード会社に限られてしまいますが、オンラインで買い物をするために使い捨て(一度しか使えない)カード番号を発行してくれる場合があります。そういったサービスを利用することで、カード番号が漏れても被害に遭わないようにできます。
・ニュースに惑わされない
Targetからカード流出のニュースが出た後、怪しげなアドレスからTargetのCEOより、というメールが来ました。無料でクレジットモニタリングを提供するとのこと。こういった「怪しげな」メールはニュースがあるとすぐに広まります。自分のカード番号も盗まれたかな、と思っても慌ててはいけません。リンクなどは決してクリックせずにそのまま捨てるのが鉄則です。
そのCEOから届いたメールはどうやら本物だったのらしいのですが、そこがTargetの情けないところ。メールを送るのならせめて target.comからCEO本人のアドレスで送るとかできなかったのでしょうか。
http://www.businessinsider.com/target-email-scam-2014-1
自分でできる対策をして、少しでも安心してファイナンスを考えられるようにしたいものです。
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