うちの保険は2,3年前にエージェントが店を畳んで別のエージェントに引き継がれた。それ以来、新しいエージェントが「保険を見直しましょう、毎年見直しましょう。」とやけに熱心に電話してくる。
最初の年は、「ご挨拶に」ということでエージェントの下っ端がうちにやって来たので、「ふんふん、あっそう。」といなして何も変更せずに追い返した。
去年は「見直しましょう」とメールが来たけど放置していた。
今年はメールを無視していたら、電話がかかって来て、なぜかむこうのオフィスまで行く羽目に。それも最初は下っ端とのアポだったはずが、いつの間にかエージェンシーのオーナーとのアポに変わっていた。オーナーと言っても、30代半ばか40前くらいの(わたしから見れば)若いオッサンだったけど。
ここまで熱心に電話してくるのは、きっと生命保険を売りたいんだろうと思ったのだけど、行ってみたら、やはりその通り!
自動車保険、家屋保険、アンブレラの話が一通り終わったところで、
保険屋「税金対策は何かされてますか?」
わたし「リタイアメント口座に最大限入れて、見た目の所得を減らしてますよ。」
保(目をキラリと光らせて)「それは、それは。実は税金のことを考えると、お金には三種類のカテゴリーがあります。」
わ「あ〜、そういう話ね、よう知ってるし、時間の無駄やからやめて〜。」
保「よくご存知でしょうけど、2分だけお時間をください。」
わ(勝手にして。生命保険買わへんで。)
保「一番目のカテゴリーはですね、普通の銀行預金ですね。これは日々の生活のためには必要ですが、預金する前に税金引かれてますし、利息には税金がかかります。」
わ(今どき銀行預金の利息なんか、税金対策したいと思うほどの額ないし。だいたい10ドル未満やから申告対象にもならへんわ。)
保「二番目は401kなどのリタイアメント口座です。これは現在の見かけの所得を減らすことになりますし、引き出すまで税金はかかりません。しかし、引き出すときには、その時点でのタックスブラケットで税金がかかりますし、一定年齢に達すると、好む好まざるに関わらず引き出し義務が発生します。」
わ(それで?)
保「しかし、第三のカテゴリーは違います。ここにお金を入れると、引き出し時に全く税金がかからないのです!」
わ「Rothマックスアウトしてるし。」
保「それは大変結構です。でも、Rothに一年間に拠出できる額は限られてますよね。引き出し義務もありますし。(←これ不正確。生きてる間はRothには引き出し義務はない。)そこで、cash value life insuranceの出番です。これなら年間の拠出額制限はありません。うんたらこんたら〜」
わ「はいはい、そういうお話ね。わたし、家二軒抱えてるとかで見かけのAGIがすごく低い年に前職の403bをRoth convertしたんですわ。こうやったらRothの制限額を迂回できるんですよ。だから、その辺、間に合ってますし、生命保険は興味ないから。」
保「そうですか。今日はお時間ありがとうございました。生命保険、考慮してみてください。いつでもお電話待ってます。」
わ(こっちは余剰のキャッシュ備蓄して、マーケットクラッシュするの楽しみに待ってるのに。生命保険なんか買わへんわ。term-life(掛け捨て保険)は職場についてるし、cash value life insuranceはオーバーヘッドが高すぎるもん。)
最近、トルネードやらハリケーンやらで家屋保険はぜんぜん儲からないらしいから、生命保険に熱心なんでしょうねえ。
ところで、前回の天井修理の記事、写真をとのご要望があったので、写真つけておきました。
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