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積み立て型定期預金の仕組みと注意点

Nobu

毎月、一定額を入金していき、満期になるとまとまった金額になる積み立て型預金(Installment Savings)は、通常の定期預金(CD)や普通預金(Savings Account)には無い特徴があります。

仕組み
積み立て型預金では、目標金額(Contract Amount、直訳だと契約金額)と積み立て期間を決めます。

積み立て期間、目標金額、毎月の支払い金額の例

目標金額
12ヶ月間
24ヶ月間
36ヶ月間

$1,000
$81.43
$39.64
$25.69

$5,000
$407.14
$198.20
$128.47

$10,000
$814.28
$396.41
$256.94

利率(Interest Rate)
4.25%
4.75%
5.00%

利回り(APY)
4.34%
4.86%
5.13%

積立預金の特徴

  • 口座開設時に目標金額と期間を決める
  • 利率は口座開設時に決まる(固定金利)
  • 毎月必ず決められた額を入金する必要がある
  • ほとんどの場合、自動引き落としで入金することになります。これは銀行にとってもメリットですが、積み立てるほうも入金のし忘れが無くなるので便利です。

  • 中途解約した場合、ペナルティが課せられる
  • ペナルティという呼び方ではなく、利息を一切払わないことで実質的なペナルティになるようにしている場合もあります。

  • 利率はほとんどの場合、CDなどよりも高い

注意点
利率だけ見ると魅力的な積み立て型預金ですが、いくつか注意するべきことがあります。まず、まとまった金額を一定期間預けるのでは無いため、CDの代わりにはなりません。利率は高いのですが、1回当たりの入金は目標額に比べて少額のため、利息の合計金額は思ったほど多くはなりません。

積立預金独自の規則にも注意を払う必要があります。入金を忘れてしまったり、残高不足で自動引き落としが出来ないことがありえます。単に預金できないだけではなく、手数料を取られたり、場合によっては解約されてしまいます。

満期になるときにも注意する必要があります。満期時に引き出すためには事前に通知する必要があります。通知を忘れると、そのまま低い利率の口座に移されることが多いようです。

なぜ利率が高いのか?
積み立て型預金の利率が高いのは次のような理由によります。

  • 同じ銀行にチェッキング口座が必要な場合がある
  • チェッキング口座も開いてもらうことによって銀行はさらに多くの預金を集めることが出来ます。同じ銀行に口座を持ってない場合は利率を下げるなど、出来るだけ自行を使ってもらうようにしています。

  • ルールが厳しい
  • 必ず毎月、入金しなければなりませんが、銀行は何人かに一人は必ず入金を忘れることを見越しています。入金を忘れた場合は利息を払わなくて良くなったり、ペナルティを課すなど、銀行に有利になります。

  • 確実な入金が見込める
  • CDや普通預金(Savings Account)では顧客の都合の良いときに入金があるだけです。積み立て型預金は確実に毎月決まった入金を見込めるので、安定した資金確保が見込めます。

  • 利息の絶対額は少ない
  • 利率は高くても利息が付くのは入金した分に対してだけです。少しずつ入金していくので、銀行が払わなければならない絶対額は、CDと比べると少なくなります。利率を大きく見せて広告に使いやすいと言えます。

上記のような特徴から、積み立て型預金は将来、決まった金額の支出が分かっているものために計画的に貯金する場合に有利です。車の購入や家の頭金などを貯めるには適しているでしょう。あるいは旅行など楽しみのために貯めると言うのも良いでしょう。

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