オバマ大統領の景気刺激策の一つ、First-Time Homebuyerクレジットは最大で$8,000を税金から差し引くことができる制度です。
ところがこの制度を使ってクレジットを申請しようとすると、e-File(電子確定申告)を行うことができず、住宅を購入したことを示す書類と共に確定申告用紙を郵送しなければなりません。
還付金(Refund)がもらえるまでの時間はe-Fileでは最大でも10日間ほどであるのに対して、用紙を郵送した場合は4~6週間もかかってしまいます。さらにこのクレジットを使う人は2~3週間、余計に時間がかかっているようです。1月に確定申告を出したFirst-Time Homebuyerの還付金は3月の終わりにならないと処理されないと予測されています。
できるだけ早く還付金をもらうために2回に分けて確定申告を提出する手法があります。
- クレジットなしでe-Fileする
- クレジットを含めて修正申告(Amended Return)を提出する
まず最初にFirst-Time Homebuyerクレジットなしで確定申告を準備します。この状態で還付金がある場合には直ぐにe-Fileで確定申告を提出してしまいます。こうすることにより、通常の10日間ほどの期間で還付金を受け取ることができます。
次にFirst-Time Homebuyerクレジットを含めて確定申告を用意し、修正申告を提出します。修正申告ですからe-Fileは使えず、郵送することになりますが、クレジットを使う場合はどちらにせよ郵送しなければなりませんから仕方ないでしょう。修正申告が処理されれば、クレジット分の還付金を受け取ることができます。
この方法は還付金の一部をすぐに受け取るには有効ですが、注意点もあります。
- 修正申告の処理はさらに時間が掛かる
- 修正申告は手間隙(またはお金)がかかる
クレジットなしで申告することで一部の還付金はすぐに受け取れますが、その代償としてクレジットの分を受け取るのはかなり先になります。通常の修正申告は2~3ヶ月掛かりますが、このクレジットのためさらに1カ月ほど余計に時間が掛かっているようです。
修正申告は自分でもできますし、ソフトを使うこともできます。しかし面倒なことに変わりはありません。また、プロに頼む場合は修正申告も1つの申告なのでその分の料金が掛かります(一部の税金サービスチェーンではこのクレジットのために修正申告を同時に申し込めば追加料金はないと言っていますが)。
このようにクレジットを修正申告する場合は欠点もあります。しかしクレジットなしでもそれなりの金額の還付金がある場合(で直ぐにお金が欲しい場合)は検討に値するでしょう。
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