「え〜、まだやってたの!?」という健康保険改革法案が、ようやくのことで下院を通過したらしい。
同居人はなぜかこの改革にひどく熱心で、上院で法案が滞っていたときにはネルソン上院議員(ネブラスカ、いわゆる保守派のDemocrat)のオフィス前にデモに行ったり、今回も地元の下院議員(Republican)のオフィスに電話をかけて、電話番のねえちゃんをいびり抜いたり、わたしなどから見ると、あまり有効なエネルギーの使い方をしているとは思えなかったのだが、まあこれでしばらく健康保険改革がらみの愚痴が減る見込みが出て来たのはありがたいことである。
このNew York Timesのまとめによると、改革の主眼は現在保険を持っていない人を救済することにあるわけだが、すでに保険を持っている人にもいくつか重要な変化があるとのこと。その一つがlife time limitの廃止。保険の効能書きを見ると、必ず1 million dollarsとか3 million dollarsとかというlife time limitが書いてあるが、日本と違ってアメリカでは本当にちょっとした病気になればmillion dollarsくらい突破してしまう。昔の同僚の子供が未熟児で産まれて、家に帰れるようになるまでに何十万ドルもかかったそうだが、こんな産まれてすぐにlife time limitを使い果たしてしまうような子供は、これまで一体どうしていたのか!?
しかし、銀行やクレジットカードの規制と同じことで、この法案が執行されるまでには保険会社は新手の抜け道を見つけ出してくることは間違いないと思う。
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