家を見るときの注意点

買いたい家の候補がいくつか見つかったら、実際に家を見に行きましょう。家を見ると、それに惚れ込んでしまって高い値段で買うことになったり、エージェントの押されて、他の物件をよく見ないうちに買うことになってしまったり、ということもあるかもしれません。事前に準備しておくことで、冷静に判断して、最適な家を買うことが目的です。

複数の候補を見つける

家の候補は1つではなく、いくつか見つけておきましょう。最初に見つけた1つの候補だけを見てしまうと、それ以降、最初に見た家が自分たちの基準になってしまい、常にその家と比べるようになってしまいます。もちろん、それでも冷静に判断できればかまわないのですが、最初に見る家は自分たちが買えないような高い家だったり、必要もない暖炉がついてたり*5すると、自分たちの本来の基準を曲げてしまうことになりかねません。最初に家を見るときに、一度に数件の家を見ることで、こういった先入観を少しは防ぐことができます。

チェック項目をまとめておく

家を見に行く前に何をチェックするか、項目リストを作っておくと便利でしょう。家を買う目的によって、自分なりのリストを作ります。例えば、しばらく住んだ後さらに別の家を買って今までの家を人に貸そうと思ってる場合、自分の趣味で選ぶよりも、賃貸住宅としての「貸しやすさ」をチェックする事になります。子供がいる場合は部屋数などだけでなく、危険な個所が無いか、Lead Paintではないか、など別の視点が必要でしょう。 項目リストは〇×の物もあれば、数値で示すもの(例えば5段階評価など)もあるでしょう。リスト項目ではないが実際に見て気がついた点なども一緒にまとめておけば、後でどの家にするか判断するときに役に立つと思います。アメリカの住宅市場の特徴は、日本と比べて圧倒的に中古が多く、家は自分で直したり改築したりしながら住んでいく事が前提です。ですから、例えばチェック項目として、「ガレージのドアがリモコンで開くこと」というのがあった場合、リモコンで開かないガレージだった場合でも、×を付けてしまうのではなく、「リモコンの設置に$xxx必要」などと考えるといいでしょう。自分で必要なところにお金をかければいいのであれば、それを割り引いてその家の価値を考えればいいのです。こういったリストを作れば、自分なりの判断基準ができ、間違いない家選びの助けになります。 項目はそれぞれが決めればいいのですが、私個人のアドバイスとしては、1.見た目にこだわらない(見た目のきれいさに惑わされない)、2.家だけでなく隣近所も含めてチェックする、3.項目ごとに優先順位をつける、というのをお勧めします。見た目の良さは特に日本人はこだわりますが、自分が売るときの値段には見た目のきれいさはあまり反映されません(逆に汚い、壊れているのはマイナスになりますが)。また、近所の家が5ベッドルームなのに、そこに1つだけある2ベッドルームの家は、売るときに苦労するかもしれません。

不動産屋のペースにはまらない

通常は家を見るのは不動産屋を通して、ということになります。直接所有者に連絡するのはFSBOなどの場合に限られるでしょう。他の業界、例えば自動車のセールスなどと比べれば、強引さはそれほどないものの、不動産屋もボランティアで仕事をしているわけではありません。不動産屋としては商売ですから、できるだけ物件を売ろうとします。強引な売り方は流行らず、よくあるパターンは、すごく丁寧に対応してくれて、こちらが買わないといけない様な気にさせるタイプです。ぶっきらぼうのエージェントと付き合うよりは良いですが、こちらも大きな買い物なので、同情する必要はありません。ビジネスと割り切って、クールに行きましょう。 親切に思えることでも、それがエージェントとして早く売買を成立させるために好都合だからやっている事も多くあります。ローンエージェントや銀行、インスペクター、弁護士を紹介してくれる、などはこちらにとっても便利ですが、自分にとって適切な人を紹介してくれてるわけではありません。そのエージェントが今まで一緒に仕事をしていて楽に仕事ができるので、紹介してるだけ、というのが実情でしょう。家探し前に知っておくべきことで書いたとおり、ローンやインスペクターは事前に調べて当たりを付けておきます。 また、オファーを早く出すように催促されたり、「早くしないと売れてしまう」といったセールストークを浴びせられることもあります。もっといろいろ見てみたければ、そのように言えば良いし、良い物件が見つかったと思ったら、こちらが納得いく金額でオファーを出せばいいのです。いずれの場合でも、物件を見てすぐその場でオファーを出す必要はないですから、家に帰ってじっくり条件を見ながらオファーを出すようにすれば良いでしょう。