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税金でいちばん酷い目にあった話

このブログをRSSでフィードしてくださっているNobuさんのサイトのKayさんが税金書類行方不明を嘆いておられますが…

アメリカで確定申告をするようになって十何年になりますが、これまでに税金でいちばん酷い目にあったのはニューヨークに住んでいたときのこと。アメリカに来て二年目か三年目か、とにかく最初の頃で、いまいち仕組みがよくわかってなかったところ、ある日、ふと給料明細を見てみると、なんと税金が天引き(withhold)されていないことに気がついた!前の職場ではちゃんと天引きされていたのに、どうしてだろう?当時はインターネットもなく、こういうお金の相談を誰にしたらよいのか思いつかず、まずは給料明細を持って大学の人事(human resources)に行ったら、そこの兄ちゃんが、「うちは外国人の税金はややこしいから天引きしないんだよ。自分で勝手にやってね。」と冷たい返事。自分に勝手に、って一体どうやるのさっ!と調べる手段もなく放置しておりました。

さて、次の年の税金シーズンになって、一体これをどうするべ、と悩んでいたところ、同じラボの日本人の人が「日本語のコミュニティー新聞にこんな記事が出てますよ。」そこにはアメリカの会計事務所で働いている日本人の人が書いた、JビザやHビザの税金の扱いが説明されていたのですが、どうやらそれによると、一年分、税金を払わなかった罰としてペナルティなるものを払わないといけないらしい!あ〜ん、これでは踏んだり蹴ったりだ、おまけにペナルティの計算なんてどうするのさ〜!ということで、まずは勇気を出してその日本語の記事を書いた会計士さんに電話をしてみました。(会計事務所の名前が出ていたので、電話帳で調べた。)

その会計士さんは突然、未知の日本人があつかましく電話してきたのにもかかわらず、丁寧に応対してくださり、「それは困りましたね。ペナルティを払わないですむ方法はないですね。でも、うちの事務所で申告すれば値段が高いですよ。うちを退職して個人の会計事務所を開いている日本人の人がいますから、その人に相談してはどうですか。」

紹介された日本人の会計士さんのところで、何とか無事に税金の書類を作ってもらったのですが…(これが、Jビザの特殊事情を全然勘案していなかったことが判明するのは何年もたってからのことです。今となっては時効ですね。一応、わたしも日本人ですから、一年分の税金をまとめて払って、ペナルティも払って、会計士さんの費用も払えるくらいの貯金はありました。痛かったけど。)

ニューヨーク州が一緒に送ったチェックをなくしやがった!!!

四月十五日が過ぎ、五月も半ばに入った頃、アパートに帰るとニューヨーク州のマークのついたお手紙が一通。なんだろうと思って開いてみると、「あなたはこれこれの金額の税金を払わなくてはなりません。四月十五日を過ぎた分に関して、利子とペナルティが付きます。ついては、このクーポンを使ってチェックを郵送してください。ご不明の点は以下の電話番号まで云々。」

確かに銀行のステートメントを見ても、このチェックが換金された形跡がない。こうなったら英語で電話するのがいやだなんて言ってられない、勇気を出してその手紙に書いてあった電話番号に電話して、「確かにチェックは送った、チェックの写しもある。この上ペナルティなんて酷いじゃないの!」と訴えてみたところ、電話に出て来たおばさんは、「こういうことって、時々あるのよね。でも、チェックが換金されたっていう証拠がないんでしょう?写しだけではどうにもならないの。可哀想だけど諦めて払ってね。」(こんなことが「時々ある」って、本当にそれでいいのか!?)

税金の書類は基本的に「当日消印有効」ですが、これ以来、絶対、certified mailのreturn receipt付きで送るようになりました。チェックが換金されない場合は、電話で受け取りを確認する、心配ならもう一回送ってみる。オンラインで申告できるようになって以来は、ずっとオンライン。これなら「送った」「送らなかった」でもめることもないし。自動振込(あるいは引き出し)してもらう口座も、万が一、口座番号を入力間違えることを恐れて、変更しないようにしています。

アメリカのカスタマーサービスって、悪気はないのだろうけれど間違いが多くて、その間違いを直すために大勢の人を雇っているような感さえあります。まあ、世の中そんなものだと思えば、腹も立たなくなりましたが。スーパーのレジで値札のついてない商品の値段なんか、調べるのが面倒くさいときにはこっちの言った値段通りで打ち込んでくれるし。日本のレジではこんなこと無理でしょうね。