夫はやっと自分で住宅価格や治安、学区なんかを調べるようになりました。それで、いまさら現実にショックを受けています。
私だって、住み慣れたボストンに帰れるならそれでいいですよ。でも若い子連れが住めないんです。ちょっとくらい高いのを狭いのを我慢すれば、とかそういう以前の問題なんです。ボストンの住宅関連のブログやフォーラムも読んでいますけれど、わたしたちと同じような理由で、ボストン周辺へのリロケーションをためらう人は多いようです。
具体的な問題をあげてみますね。ボストンの方も一緒に考えてください。
１）Single Family Homeが、地下鉄で通える範囲のところにほとんどない。３ｂｒ以上のコンドもアパートも少ない。私の知り合いで子連れで住んでいるのは、もともとボストン市内出身の人で、親の家やその近くに住んでいる人だけ。しかもDorchester（治安が悪いとこ）とか。
２）ダウンタウンから１０マイル行けば、家族で住めるところもあるが、ものすごい高いか、ghettoに分かれてしまう。よって若い家庭は住めない。私の知り合いでは、Arlington, Waterton, Quincy, Braintreeのような、数少ないミドルクラスな街、かろうじて公共交通で１時間以内にダウンタウンに通勤できるエリアに賃貸して住んでいる人はいる。
これをやっているのは、ヨーロッパやアジアから仕事でやってきた人が多い。我が家もこれに近いものがある。家は買えない。BrooklineとかNewtonとかあっちの方は高くて住めない。
３）３０マイルまで行けば家族で住める街もあるが、ボストンまで通勤する場合、片道９０分覚悟である。渋滞もひどいし、駐車場代が半端でないからコミューターレール通勤する人が多い。コミューターレールは遅いし全く信頼できない。窓が汚くて外も見えない。
それなのに家はそれほど安くならないから、交通費を含めると余計に高い。それでも、大半の子連れはこれを選ぶ。それしかないから。私の仕事場でもＭＡ出身の人はそうしていた。
でもみんなアラフォーよ。１人目の赤ちゃんできたの。それまで一生懸命働いてお金貯めて、やっとこさスターターホームに手が届いたって感じでした。。。我が家もこれになっちゃうわけ帰ったら。私待てないよ。もう結婚して１０年経ってんだもん。泣
４）３）を選んだとしても、すぐに住めるコンディションにある家が少ない。どういうわけかボストン周辺の人は、家の改装を滅多にしないよう。平気で茶色くなった壁、隙間のある窓、おじいさんでもoutdatedとわかるようなキッチン、水色とかピンクの５０年代バスルーム、水がたまる地下室で平気で暮らしている。若い人が住んでいたらこのままでは耐えられないはずだから、これで売りに出しているのはほとんど年配の人で、しかも価格を下げなくても経済的に困らないから、そのままずっと同じのがＭＬＳにのっているのだとわかる。こういうのは、きっと言えば多少安くなるだろうけれど、直すのは相当大変。
時々手入れも行き届いて手頃な家があるけれど、そうするとやはりそれなりの価格がついていて（＄４００Ｋとか）、我が家には無理。すでに家を持っている人でないと手が届かない価格帯。
築１００年の家が並ぶ風景が素敵なニューイングランドだけれど、いい手入れがずっと続いていない限り、単なるボロになってしまう。いい手入れが続いているようなエリアは結局、経済的に安定しているエリアとなり高いところになってしまう。
ボストン周辺の高級住宅地って、昔からのお金持ちが本物のマンションに住んで、馬の鞍屋とか、バイオリン調整屋とか、アポイントメントオンリーの高級アンティーク商とか、そういうビジネスがポツポツあるとかいう世界だから、庶民が住める場所はないのよ。ファストフードも酒屋もねえ！そこがＣＡとかと違うところ。成金程度じゃ無理。
それか古い家がきれいなのは、歴史観光地ね。でも子連れがピルグリムの家に住む余裕は無い！
５）ボストン周辺では、築５０年以下は珍しい。ちらほらあるのは３０マイルを超えるくらいのところになる。夫の両親はそういうところの森の中に土地を買って注文住宅を建てた。そのエリアなら確かに、＄３００Ｋくらい（それでも高い）できれいな家が買える。ログハウスもあれば、奇抜な建築家が建てたようなのもたまに見る。だいたいは普通の家だけれど。
森の中は規制が少ないようで、バブルで建った空家のMcMansionもたくさんある。
でもね。スティーブンキングのホラーの世界ですよ。樹海のよう。夜はほんとにほんとにどこまでも真っ暗。雪とか降った日にゃ、もう世界から切り離されたような世界。だから２人でも車３台になっちゃうのよ。生命線だから。慣れていないと怖い。こういったエリアでも、集落っぽい場所に近づくと、いつものボロ築１００年しかない。
というわけで、ボストンの場合、収入が高い人がわんさかいるから伝説で高いのともちょっと違うと思うんですよ。若い人たちが最初っから家買えていないんです。住める家の供給が無いから。
私や夫の知り合いを見ていても、買ったのはシングル、ＤＩＮＫＳがちらほらで、狭いコンドをかろうじて買ったくらいです。夫の大学時代の友人の７割以上が３０代後半に入っても結婚してない、子供いない族です。女性で高学歴ほどその傾向があるって。子供できた人はほとんど州外に出た人です。我が家もですよね。
これからベビーブーマーが南下して、家を売り始めたら変わるかもね。
でもそんなの待っていられません。
一応、私のボストン穴場リストは、Swampscott, Waltham, Natick, Weymouthってことになっています。。。
私だって、住み慣れたボストンに帰れるならそれでいいですよ。でも若い子連れが住めないんです。ちょっとくらい高いのを狭いのを我慢すれば、とかそういう以前の問題なんです。ボストンの住宅関連のブログやフォーラムも読んでいますけれど、わたしたちと同じような理由で、ボストン周辺へのリロケーションをためらう人は多いようです。
具体的な問題をあげてみますね。ボストンの方も一緒に考えてください。
１）Single Family Homeが、地下鉄で通える範囲のところにほとんどない。３ｂｒ以上のコンドもアパートも少ない。私の知り合いで子連れで住んでいるのは、もともとボストン市内出身の人で、親の家やその近くに住んでいる人だけ。しかもDorchester（治安が悪いとこ）とか。
２）ダウンタウンから１０マイル行けば、家族で住めるところもあるが、ものすごい高いか、ghettoに分かれてしまう。よって若い家庭は住めない。私の知り合いでは、Arlington, Waterton, Quincy, Braintreeのような、数少ないミドルクラスな街、かろうじて公共交通で１時間以内にダウンタウンに通勤できるエリアに賃貸して住んでいる人はいる。
これをやっているのは、ヨーロッパやアジアから仕事でやってきた人が多い。我が家もこれに近いものがある。家は買えない。BrooklineとかNewtonとかあっちの方は高くて住めない。
３）３０マイルまで行けば家族で住める街もあるが、ボストンまで通勤する場合、片道９０分覚悟である。渋滞もひどいし、駐車場代が半端でないからコミューターレール通勤する人が多い。コミューターレールは遅いし全く信頼できない。窓が汚くて外も見えない。
それなのに家はそれほど安くならないから、交通費を含めると余計に高い。それでも、大半の子連れはこれを選ぶ。それしかないから。私の仕事場でもＭＡ出身の人はそうしていた。
でもみんなアラフォーよ。１人目の赤ちゃんできたの。それまで一生懸命働いてお金貯めて、やっとこさスターターホームに手が届いたって感じでした。。。我が家もこれになっちゃうわけ帰ったら。私待てないよ。もう結婚して１０年経ってんだもん。泣
４）３）を選んだとしても、すぐに住めるコンディションにある家が少ない。どういうわけかボストン周辺の人は、家の改装を滅多にしないよう。平気で茶色くなった壁、隙間のある窓、おじいさんでもoutdatedとわかるようなキッチン、水色とかピンクの５０年代バスルーム、水がたまる地下室で平気で暮らしている。若い人が住んでいたらこのままでは耐えられないはずだから、これで売りに出しているのはほとんど年配の人で、しかも価格を下げなくても経済的に困らないから、そのままずっと同じのがＭＬＳにのっているのだとわかる。こういうのは、きっと言えば多少安くなるだろうけれど、直すのは相当大変。
時々手入れも行き届いて手頃な家があるけれど、そうするとやはりそれなりの価格がついていて（＄４００Ｋとか）、我が家には無理。すでに家を持っている人でないと手が届かない価格帯。
築１００年の家が並ぶ風景が素敵なニューイングランドだけれど、いい手入れがずっと続いていない限り、単なるボロになってしまう。いい手入れが続いているようなエリアは結局、経済的に安定しているエリアとなり高いところになってしまう。
ボストン周辺の高級住宅地って、昔からのお金持ちが本物のマンションに住んで、馬の鞍屋とか、バイオリン調整屋とか、アポイントメントオンリーの高級アンティーク商とか、そういうビジネスがポツポツあるとかいう世界だから、庶民が住める場所はないのよ。ファストフードも酒屋もねえ！そこがＣＡとかと違うところ。成金程度じゃ無理。
それか古い家がきれいなのは、歴史観光地ね。でも子連れがピルグリムの家に住む余裕は無い！
５）ボストン周辺では、築５０年以下は珍しい。ちらほらあるのは３０マイルを超えるくらいのところになる。夫の両親はそういうところの森の中に土地を買って注文住宅を建てた。そのエリアなら確かに、＄３００Ｋくらい（それでも高い）できれいな家が買える。ログハウスもあれば、奇抜な建築家が建てたようなのもたまに見る。だいたいは普通の家だけれど。
森の中は規制が少ないようで、バブルで建った空家のMcMansionもたくさんある。
でもね。スティーブンキングのホラーの世界ですよ。樹海のよう。夜はほんとにほんとにどこまでも真っ暗。雪とか降った日にゃ、もう世界から切り離されたような世界。だから２人でも車３台になっちゃうのよ。生命線だから。慣れていないと怖い。こういったエリアでも、集落っぽい場所に近づくと、いつものボロ築１００年しかない。
というわけで、ボストンの場合、収入が高い人がわんさかいるから伝説で高いのともちょっと違うと思うんですよ。若い人たちが最初っから家買えていないんです。住める家の供給が無いから。
私や夫の知り合いを見ていても、買ったのはシングル、ＤＩＮＫＳがちらほらで、狭いコンドをかろうじて買ったくらいです。夫の大学時代の友人の７割以上が３０代後半に入っても結婚してない、子供いない族です。女性で高学歴ほどその傾向があるって。子供できた人はほとんど州外に出た人です。我が家もですよね。
これからベビーブーマーが南下して、家を売り始めたら変わるかもね。
でもそんなの待っていられません。
一応、私のボストン穴場リストは、Swampscott, Waltham, Natick, Weymouthってことになっています。。。
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