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Robosigner問題

Chee
もう聞いている人は聞いていると思いますが、今、アメリカ住宅市場に新たな問題として、Robosigner問題が浮上しています。
住宅バブル期にあんだけものすごい数の住宅ローン契約がなされていたのは、機械的にどんどん書類を処理していたからなんですね。で、そういうのをやる人たち、会社をRobosignersと呼ぶらしいんです。

アメリカで暮らしたり仕事したことがある方はわかると思いますが、アメリカっていろんな書類(というか事)がいい加減です。間違いもとても多いです。
でもね。普通は多くの目や手が通るに連れて修正されて行くものです。そういうシステムを構築しているビジネスが多いように感じます。
私は、一発目から正確性にこだわる日本はすごいと思うけれど、エラーを最初から組み入れる仕組みをつくるアメリカもすごいと思います。

でもね。どういうわけか、金融はその辺がおかしいのよね。

というわけで、契約に間違いだらけということが判明したのです。
で、今まだどんどんローン払えない人が増えているでしょ。
この問題は要するに、どうするのよ。 どうやってこれを差し押さえするのよ?だって最初から間違いだらけなのよ!ということです。

しかも、こういうローンを切ったり貼ったりしてつくったような証券をまたごちゃごちゃいじったみたいなのが、世界中に出回ったわけじゃない?
誰に何の権利がどうあって、どこの書類がどう間違っていて、どうなってる?っていうのが、もう追いきれなくなってしまったのよね。

そうしたらね。裁判所を通して差し押さえのプロセスをする23州とさらにDE, MA, NCで、とりあえず差し押さえを一時的に停止しなさいっていう要請が出ちゃったの。

ごーん!

ざけんな~!これで、もうさらにSquatters(ローン支払いをしないのに住み続ける人)は増えるばかり!!私みたいに買いたい人たちには迷惑!!

って、
言ってみましたが、実は私はショックをだいぶ前に受けています。

なぜかというと、すでにこのケースはMA州では、とっくに発生している!!

これが、MA州の不動産がなかなか動かない理由です。
MAの経済がいいからとか、お金持ちが多いからとかでないような気がします。
この記事を書いた頃はちょっと期待したけれど、問題は全国規模に広がり、ますます悪化。

もうForeclosureはどんどん買われたり、転売されているわけじゃない。いまさらになって、Foreclosureになる前から書類不備で、所有権がわからないので無効です。なんてアホなこと言われたって、知るか!

だいたい一時停止したところで、どうにもならないですよね。
だってローン返済できない人はどんどん増えているんですから。

どうなるアメリカ!


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