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減税は実感が無いほうが良い?

Nobu

オバマ大統領の景気刺激策をまとめたとき、Making Work Payは毎回の給与から引かれる税額が少し変わるだけなので、景気刺激効果があるか疑問を投げかけました。減税額は毎回の給与のうちせいぜい数十ドル程度なので、その効果を実感することができないと書きました。しかし、もしかしたら実感できないことこそ、狙いだったのかもしれません。

ブログの「額面の高いお札は使いづらい?」で小額の紙幣ほどすぐに使いやすい傾向があることを紹介しました。少ないお金のほうが人は意識することなく、使ってしまうようです。だから減税措置も小切手を送るのではなく、源泉徴収をちょっとだけ減らす(手取りはちょっとだけ上がる)方法で、わざと意識させないようにしたのかもしれません。

今日、NPRのポッドキャストを聴いていたら、同じような発想の減税アイデアを言っていました。小額のほうがすぐに使いやすいから、政府は出来るだけ$1札や$1コインを流通させるべきだと言うのです(お札よりもコインのほうが早く使う傾向にあるようです)。カナダのように$2コインを発行すれば、消費はもっと早くなると言っていました。

減税を小切手ではなく、トラベラーズチェックで発行するアイデアも紹介していました。小切手ならば一旦銀行に入金することになり、貯金に回ってしまいます。しかし、トラベラーズチェックならお店でそのまま使えるのですぐに消費に回るそうです。

そんな話を考えながら自分の給与明細を見てみました。減税分よりも4月から値上がりした医療保険の自己負担のほうが大きくて、手取りは増えるどころか減っていました。少なくとも私の減税分は「保険料」と言う形ですぐに消費されてしまい、実感することなく消えていきました。これで景気回復に役立っているんでしょうか。。。。

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