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I-Bondの利率が0%に?

Nobu

最近は購入していませんが、米国政府が発行する個人向け国債のSavings Bondは以前は魅力的な貯蓄方法でした。I-Bondと呼ばれる、インフレに連動した利回りがつくSavings Bondは固定利率+インフレ率で利率が決まります。新規発行の固定利率は半年ごとに改定され、新しい利回りは毎年、5月と11月に決まります。一旦購入すると、その後は固定利率は変わりません。インフレ率は過去半年のインフレ率で決まります。

ところが最近では固定利率が低くなり(直近では0.7%)、インフレも低く推移しているために、実際にもらえる利息はとても少ないものになっています。過去半年のインフレ率がマイナスになったために、とうとうI-Bondの利回りはゼロになってしまうのでは、というニュースがありました。

I-bond rate to hit rock bottom. Buy now? [Bankrate.com]

この記事によると過去に発行されたI-Bondは最大でも固定利率が3.6%です。しかし年率換算のインフレ率が-5.4%となるので、結果として合計利回りはそのまま計算するとマイナスとなります。I-Bondは利率がマイナスにはならないことになっているので、最終的な利率は0%になります。

昔に買った人は固定利率が今よりも高いI-Bondを所有していることになります。その高い固定利率は今では買うことができません。ですから半年間(かそれ以上)0%になっても我慢して保有しておけば、後でその高い利率の恩恵を受けることが出来るかもしれません。しかし、インフレ率が上昇しなければ合計利回りは低いままですから、すぐに換金して低い利率で運用したほうがまだましかも知れません。判断が難しいところです。

Nobu 2009/05/01(金) - 12:08

予想通り、I-Bondの合計利回りは0%になりました。

http://treasurydirect.gov/news/pressroom/pressroom_comeeandi0509.htm

I-Bondの新規発行分の固定利率は0.10%とこれも過去2番目に低い利率となり、利率が改定されるまで新規に買う意味はほとんどなくなりました。

Series EE Bondのほうは利回りが0.70%です。一旦買うと利回りは更新されないので、こちらも今が買い時とは言えません。

そもそもEE Bondは魅力がなくなっていたところに加えてI-Bondの利回りも0%になったので、しばらくはSavings Bondが有利になることはなさそうですね。

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