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PIMCO旗艦ファンドから10月に44億ドル流出

世界最大(ゲスト)

ご存知の方も多いかと思いますが、以下のようなことだそうです。

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE9A302720131104

>PIMCO)の旗艦債券ファンド、「トータル・リターン・ファンド」から10月に44億ドルの資金が流出したことが4日、モーニングスターの集計で明らかになった。

>資金流出は6カ月連続。投資資金は2480億ドルになり、同ファンドは世界最大の投資信託としての地位を失った。運用資産2511億ドルのバンガードVTSAX.Oの「トータル・ストック・マーケット・インデックス」世界最大の投資信託となる。

通りすがり 2013/11/05(火) - 15:42

PIMCOの債権Fundってそれは凄い(怪しい)成績を収めていたのは確か。
PTTRXのInformation Ratioは1.58とかですから。
今現在でも十分魅力的。まあ私はVanguard Total Bond Index Fund(VBTLX/VBMFX)で手堅く行きますが。

私程度でもここでBondはバブってると思うと何度も書けることができてたぐらい値上がりしていたわけですし、以前のポピーさんの「Vanguardの新しい海外債権ファンド」という記事に対して私が勘ぐってたように「そろそろ金利上昇イベントを見越したババ抜きスタートだなー」というようには思えない人にこそMarket TimingではなくLow Cost Index FundのAsset Allocationで勝負して欲しいとは思いますけどね(笑
今頃逃げてるのは逃げ遅れじゃないですかね。

世の趨勢はActiveよりもPassive(Index)なのは間違いないですし、私もPassive派です。
が、Passive(Index)は株価・債権の価格形成に何ら寄与しない、いわばサメ(上手なActive)にくっついて餌(下手糞なActive)のおこぼれに預かってるだけのコバンザメみたいな存在ですからPassiveだらけになってしまうのもそれはそれで問題がある気がします(笑

世界最大(ゲスト) 2013/11/05(火) - 20:52

コメントありがとうございます。

そういえば、Vanguard Total International Bond Index Fund Investor Shares (VTIBX) はアメリカの債券市場の動向を補完する動きになるのでしょうか? 最大の投資国は日本のようですが、日本は量的金融緩和は始まったばかりと思われますが。まだ、新しすぎて、データがあまりないのですが、最近アメリカの債権ファンドよりは良さそうな動きをしています(?)。

ポピー 2013/11/06(水) - 11:56

ポートフォーリオに海外債券を組み込むことの利点・難点については、Vanguardがリサーチ・レポートを出しているので、興味があったらどうぞ。

http://www.vanguard.com/pdf/icrifi.pdf

私も前に書いたことがありますが、

「海外債券価格は米国債券とは別のファクターに反応して動くので、在米投資家の債券ポートフォーリオに、20~40%の海外債券を取り入れることは、リスク分散につながり有益である。(為替リスクがコントロールされ、低コストであることを仮定して)」

というのが、Vanguardの結論のようです。

まあ、通りすがりさんのおっしゃるように、連銀緩和政策終了とアメリカの金利上昇を見越した、ババ抜き作業という見方もできるんですけどね(笑。

世界最大(ゲスト) 2013/11/06(水) - 12:36

ポピーさん、ありがとうございます。

VTIBXでは日本への投資がぶっちぎりの一位ですね。とても誇らしい。
Japan 22.7%
France 11.6%
Germany 11.5%

バンガードが「海外債券価格は米国債券とは別のファクターに反応して動く」といっても、
VTIBXは基本的にはアメリカ債券市場の動きもかなりの程度反映しているようで、どうも納得いきません。全然別なら、投資にはとても良いことなのですが。日本は量的金融緩和は始まったばかりなのに。

通りすがり 2013/11/06(水) - 14:21

#専門家ではないのでまゆにつばをつけてお読みください(笑

思惑とは別に実際には大型国(米国・日本・ドイツ等のヨーロッパ)の公社債は連動気味です。
USD Hedgedの場合は特に連動します。
為替ヘッジは為替予約という投資時点での為替と換金時点での為替を一致させる(金利差を0にする)ことを行うのが普通で、この場合単純に言えば他国の国債にUSD Hedgedで投資した場合、結果の利回りは米国債に投資した利回りと変わらなくなります。
この「結果が変わらない」というのは「金利差をコスト」として支払っているからです。
よって安定資産(Gov BondやHigh Quality Bond)ほど設定金利(利回り)が低いので結果的に金利差コストが高く付きますから連動しちゃうのです。
VTIBXのPortfolioを見ればわかりますが、Aaa/AaのHigh Quality Bondで7割ぐらいを占めています。
(意外なことに、どうやらUSの社債も入ってますよね、1.7%ほど。exUSじゃないの・・・?)

例えばPIMCOにはPIMCO Foreign Bondという有名な海外債権Bond Fundがあります(USD Hedged:PFORX, Unhedged:PFUIX)が、こちらもUS Agg Bond Index等に対してほぼ連動しているといって差し支えないレベルです(他の資産クラスとの比較で考えれば誤差レベル)。M*のチャート等で確認してみると面白いでしょう。
ちなみにVTIBXとPFORXは現在の所ほぼ同一のチャートを描いているのでPFORXを所持していた人はVTIBXへ移行することを考えるのも手だと思います(ERが全然違うので)。
AggressiveとPassiveで同一チャートを描いちゃってる理由も上の金利差コストが高すぎるので結局US Bond Index Tracking同等になっちゃうからだと思われます。

こう書くと「リスク分散なんてできねえじゃん」と思われるかもしれませんが、急激な金利の変動や長期金利の変化に対しては連動しません(為替"予約"であるためなのと、為替予約が短期金利で行われる事が理由です)ので、そういったイベントに対してはリスクヘッジになる可能性があります。なので、私は「(単純な長期投資的)リスク分散というよりも、米国金利上昇イベントを見越したものなんじゃないの、これ」と素人邪推しちゃうのです(笑

世界最大(ゲスト) 2013/11/06(水) - 16:13

通りすがりさん、ありがとうございます。

つまり、日本が金融緩和の入り口にあって、これから(アメリカのように)債券市場が活況を帯びてリターンが良くなって、かつ、それに従い円安になると仮定する。USD Hedgedのために、このためにその2つの因子がキャンセルされてしまうということでしょうか?

(上の仮定が現実になれば)私は現在ないのですが、日本に資産があれば、チャンスということでしょうか? 今から資産を移しても意味がないような気もします(上の仮定が現実になれば)。

通りすがり 2013/11/06(水) - 19:07

うーん、そういった話では無いです。
為替ヘッジをする場合、金利差を為替ヘッジコストとして支払う(元通貨金利が高ければプレミアムを受け取る)のです。
そしてここでいう金利差というのは短期金利の差です。
したがって、ある外国債券に為替ヘッジ付きで投資した場合、
外国債券利回り - (外国通貨短期金利 - 元通貨短期金利)
が実際の利回りになります。

そして短期金利とは(おおよそ)短期国債利回りと同一ですので
= 外国債券利回り - (短期外国債利回り - 国債短期利回り)
となります。

故にもし外国債券が短期外国債だったりすると
= 短期外国債利回り - (短期外国債利回り - 国債短期利回り)
= 国債利回り
となるので「外国債券に投資してると思ったら自国(の同リスクの)債券買ってる状態だった」となります(笑

したがって、為替ヘッジ付き債券投資の場合、その投資対象が
- 短期であればあるほど
- Qualityが高ければ高いほど
(端的に言えば利回りが低ければ低いほど)
自国国債購入と利回りは変わらない事になります(リスクは別)。
で、VTIBXは7割がAaa/AaというHigh Quality Bond Fundなので自国公社債(US Gov/Company Bond)と大差無い事になってしまう可能性が高いのです。

このお話の中には「債券自体の価格」も「為替レート」も出てこないことに注目してください。
そういったものが打ち消しあうとかそういう話ではないのです。

そして債券自体の値段を考慮に入れだすと複雑になりますが、結局価格不均衡があるとそこで儲けようという人が現れて最終的にはあるべき価格に落ち着いてしまうため為替ヘッジをしてHigh Quality Bondに投資している場合はやっぱり「外国公社債に投資してると思ったら自国公社債買ってる状態」になります。
そしてそれがVTIBXもPFORXもUS Agg Bond Indexも他の資産クラスからみたら誤差レベルの違いしか無い理由だと思います。

いずれにせよ、資産クラスの分散という意味でInvestment-Grade以上の為替ヘッジ付き外国債券ファンドを組み込むのは今一感心する話ではないですね。
上でも書きましたが急激な金利変動が見込める場合や、長期金利の大きな変動の波が来ると思われている場合には有用でしょうけど。

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