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帰国予定者:IRAやFundを自分で購入するかFP経由で購入するか?

WAO(ゲスト)

現在、40代後半、夫婦2人で子供はいません。アメリカに転勤で来て、来年夏前の帰国が見えてきたことで、重い腰がやっと上がろうかという所です(超大手保険会社所属の日本人FPの投資や帰国後の問題点をテーマにした説明会には参加したことはあるのですが、参加止まりです)。
投資/通貨分散の大切さ、自分達の老後資金を(日本よりは金利が高いアメリカで)増やしたい、近い将来大きなお金が必要になる可能性が現時点であまり感じられない等の理由で、Bank of Americaにある約$120,000を運用に回してから帰国できたらと考えています(これまで何もせずに、BOAのCheckingとSavingのみです)。活発に売買をするつもりはなく、買って放っておくことになると思います。

そこで、まず気になるのが、以前参加した日本人FPを利用してその保険会社のAnnuityやMutual Fundsを購入した方が良いのか、この掲示板で良く話題になるVanguard等サイトで自分でやった方が良いのかです。

Expense Ratio等の諸経費(?)が大切なことは承知しています。でも、アメリカを離れた後、アメリカ国内の事情(法改正等)にまったく着いていけずに損をすることがあるのではないかとか(今も詳しい訳ではないですが)税金の疑問が出た時を考えると、日本人FPの存在は頼りになるとも思うのです。

話が長くなりましたが、Vanguard等サイトで自分でやっても良いのか(大して面倒でも、長い目で見ても不安になることはそんなにないよとか)日本人FPを利用した方が良いよとか。。。アドバイスを頂けないでしょうか。
こういう点も考慮した方が良いということもあれば併せてアドバイスをお願い致します。

通りすがり 2013/11/15(金) - 17:49

自分でやって良いと思います(というより、昔と違ってStock/Fundの売買が大変なわけじゃないですし、税務に関しての情報だってWebみりゃ良いレベルですから自分でやるべきです)。

残念ながらVanguardはnon residentに対してはアカウントを用意していないです。
間違いなくVanguard Japanに相談しろと言われると思います。
ドル建て円建て双方のVanguard ETFs/Fundsが日本の証券会社を通して買えます。
(Vanguardの回し者でもないのにリンクを出すのは変ですが)詳しくは https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/home.htm を。
日本の証券会社はややボッタクリ(ER上乗せや口座維持費用を取る)なので注意。

non residentにもアカウントの保有を認めている米国証券会社もあります。SchwabとかFidelityとか。
Schwabも悪くはありませんが、どうせならFidelityのSpartan Funds(FSTVX, FSGDX, FSITXあたり)で行くというのがNon Residentになる予定の人間が取るのに最も適切なstrategyかもしれません。
帰国の際にはW-8BENの提出をお忘れなく。

なお用語の問題ではありますが、表題のIRAがIRSの言うところのIRAである場合は、non residentに対しては関係が無いのでご注意。

帰国(ゲスト) 2013/11/15(金) - 18:29

数年前、帰国した場合のことをVanguardに聞いたことがありますが、アカウントは保持できるが、帰国後の投資はできなくなる、という返事をもらいました。意図的にメールで問い合わせたので、その当時は間違いないとおもいます。

現在でもそうなら、こちらで、セットアップするのも一手でしょう。確認して見てください。株式Fundに投資するなら、ちょっと時期がまずいような気がしますが(上がりすぎている?)、まったく個人的な意見です。債権Fundもたぶんまずい?

jinmei(ゲスト) 2013/11/16(土) - 04:03

こうしたことには一般解はないので、アドバイスというより、「私がその立場ならこうする」という意見ですが、ご説明されたような状況であれば、私ならその12万ドルを日本国内の口座に移した上で、日本の金融機関で運用します。

まず第一に、「(日本よりは金利が高いアメリカで)増やしたい」とありますが、この場合の本質はアメリカの金融機関を使うことではなくアメリカの金融資産で運用するということでしょうから、それ自体は日本の金融機関でも可能です(手数料等の問題は考える必要がありますが、それは後述)。とくに運用経験の浅い個人が購入するような一般的な商品であれば、品揃えの点でも問題はないと思われます。

さらに細かいことをいうと、「金利」とおっしゃっているので債権(銀行預金を含む)型の商品が念頭にあるのかもしれませんが、帰国後はおそらく長く日本にお住まいになるのでしょうから、最終的に日本円に替えた状態での利回りを考えないといけません。この場合、ある程度長期的には金利と為替レートの調整効果で、帰国後すぐに日本円に転換して日本の債権で運用した場合と大差ないという可能性も大いにあります。

次に、いずれにしても、特定の金融機関に所属するアドバイザ(FPその他)経由でその金融機関の商品を買うことは私なら避けます。明らかな利益相反があり、普通に考えれば顧客(私)の利益より自分の所属する金融機関の利益になるアドバイスになるはずだからです。これまでの運用経験が銀行預金程度であるならなおさらで、どちらの立場に立ったアドバイスなのかを見極めるのは難しいでしょう。

自分で勉強と経験を積んで運用を進めていくことは長期的には可能(でありそうすべき)でしょうし、それは利用する金融機関が日米どちらでも本質的には変わりないと思いますが、現時点での知識と経験が浅く、帰国までがあと半年程度(かつその前後はそもそも帰国作業の雑事に忙殺されそう)だとすると、遠く離れたアメリカに置いた資産に関する事務処理やもし何かトラブルがあったときの対応に不安が残ります。私なら、そのリスクを取るより、多少のコストは勉強代と思って日本の金融機関で運用し、そこで経験を積む道を選びます。

ドルの現金を日本の金融機関でどうやって運用するかですが、私自身実はごく最近の日本の状況にはさほど詳しくないものの、見聞きする範囲では、ネット専業証券会社なら5年前程度と比べても格段に使いやすくなっているようです。(以下、特定の証券会社や金融商品を挙げますが、口座開設や購入を勧める意図はありません)たとえば楽天証券でVanguardのTotal World Stock ETF(VT, https://personal.vanguard.com/us/funds/snapshot?FundId=3141&FundIntExt=…)を12万ドル分買ったとすると、現在の価格でおよそ2000口なので売買手数料は約$47.25です(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/foreign/us/commission.html)。Fidelityなどの$10を切るようなレベルや、Vanguardで直接ETFを購入する場合の手数料無料サービスなどと比べるとやはり見劣りしますが、長期で保有するのであれば(上記の「勉強代」ということで)なんとか許容出来る範囲かと思います。なお、口座維持手数料はかからないようです。

マネックス証券だと売買手数料が最大でも$21(https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G2700/usstock/commission.htm…)なのですが、webを見る限りではドルのままの入金ができなさそうなので残念ながら手持ちに米ドルがある人向けではないですね(楽天証券ならドルのまま入金できるようです)。ただし、マネックスでは「特定口座」と呼ばれる税金処理を簡素化した口座で近々米国株式やETFも扱えるようになる模様です(http://www.monex.co.jp/Etc/topbn/guest/G800/new2013/news1311_19.htm)。日本で米国株式を保有していると、たとえ売却しなかったとしても配当の税金処理をする必要がありますが、その作業がほぼ証券会社任せにできるようになります(と思われます)。運が良ければ近いうちに他社も追随するかもしれません。

それから、かなり細かい話になりますが、"IRA"がタイトルに含まれていたので: IRAとは主旨も仕組みもかなり違いますが、非課税枠という点では共通のNISAという制度が日本でもはじまります。非課税対象額の上限が年100万円までなので、いま現在現金がある人向けとは言い難い(かつドルのまま入金するような場合の処理がどうなるのかも謎)ですが、楽天証券のページによれば米国ETFもNISAで扱えるそうで、しかも来年分については売買手数料がキャッシュバックされるそうです(https://www.rakuten-sec.co.jp/nisa/rakuten-sec.html)。こういう制度を上手に使えれば少しでもコストを下げられる可能性があります。

そういうわけで、もし私なら、帰国までの間にドルを日本の証券会社の口座に入金するなるべく安い方法を調べておいて全額をそちらに移した上で、VanguardのVTを買います(必ずしもVTでなくてもいいのですが、比較的経験の浅い人が米ドルで買うリスク資産としては最善の選択肢の一つかと思います)。VTは上述の楽天やマネックスでも扱ってますし、米国株を扱う他のネット証券でも購入可能かと思います。これで特定口座での管理にすれば限りなく放置に近い状態で運用できます(定期的なチェックはした方がいいと思いますが)。なお、もしも12万ドルが運用可能資産全体であるなら、私なら少なくとも半分は円に替えた上で円建ての資産にも投資します。

最後に、もし日本側での運用をお考えになるならとくに、またそうでないとしてもこれから運用をお考えになる方なら一般的に、以下の本をご一読されることをおすすめします: 「全面改訂 超簡単 お金の運用術(http://www.amazon.co.jp/dp/B00F3VLSZW/ref=cm_sw_r_tw_dp_qCYHsb0VVFP6Y)」amazon.jpのKindle本が読めるようでしたらアメリカからでも読めます。基本はお金の運用方法についての基本的かつ実践的な考え方を教えてくれる本ですが、外部のアドバイザをどう考えたらいいかといった点についても触れられています。

ポピー 2013/11/16(土) - 12:32

どうしても専門家の意見が欲しいということならば、保険会社専属のFPではなく、Fee-Only Independent FPを雇うのもアイデアのひとつかと思います。

Fee-Onlyというのは、商品を売って手数料(Commission)を稼ぐのではなく、アドバイスで料金を得ているということです。

毎年資産額の0.5〜2%をチャージするアドバイザーやFPもいますが、WAOさんの場合、初期プランニング何ドル、それ以後のアドバイスは1時間何ドルといったタイプのアドバイザーを見つけるのが良いのではないでしょうか。

Independentというのは、銀行・証券会社・保険会社等で働いているのではなく、独立系だということです。ならば、特定の商品を売ったりするプレッシャーはないはず。

ただこの世界は海千山千で、Fee-Onlyと言っていても実はCommissionを稼いでいたり、独立系でも一定の会社とブローカー契約をしていたりすることもあるので、気は許せませんが・・・。

探せば、そういったFee-OnlyでIndependent系の日本人のFPもいると思います。

WAO(ゲスト) 2013/12/23(月) - 21:20

皆さん、早々に返信をありがとうございました。
ご紹介頂いた情報やアドバイスをすぐに調べ始めましたが、皆さんへのお礼の言葉は大変遅くなりました。
まだまだ調べ続けたいことが多いので、またアドバイスが必要になりました際はどうぞよろしくお願いいたします。

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